製作所
高周波光デバイス
製作所
変革と創造で新しい波を起こす
概要
半導体デバイス開発の最先端
高周波光デバイス製作所は、ICT※1分野の最先端半導体デバイスの研究開発・生産を担っている。
1960年代から研究を進めた化合物半導体による半導体レーザーや高周波デバイスは、光通信やレーダーに欠かせないキーデバイスとして結実し、業界屈指の地位を占めている。製品の多くは国内外で大きなシェアを誇り、性能面においても他社の追随を許さない。
- ※1
- ICT:Information and Communication Technology
情報化社会進展の鍵を生む
従来の半導体デバイスの研究開発に加え、素子から光モジュールに至るまでの一貫した開発・生産体制を確立している。
高周波と光による半導体デバイスは、進展するICTの最先端分野において、様々な応用が可能な事業であり、世界トップクラスの技術を有する同製作所には、GaN(窒化ガリウム)など新素材デバイスで業界をリードする成果が期待される。
2019年には赤外線センサ事業も立ち上げ、センシングデバイスとして新たな領域にも挑戦している。
これらの事業・製品を踏まえ、「VISION2030」として2030年の社会に同製作所が貢献する姿を描いた。この中で「つながる・感じる半導体で創る、誰もが生きる喜びを分かち合える社会」を目標として掲げ、これからも人々の快適な生活を支える確かな技術でキーデバイスを生み出していく。
業務内容
高周波デバイス(衛星通信・放送、携帯基地局などの無線通信機器用)、光デバイス(光通信機器用)、赤外線センサデバイス(防犯機器、空調機器、人数カウントソリューションなどの各種用途)
所在地
高周波光デバイス製作所
〒664-8641
兵庫県伊丹市瑞原四丁目1番地
CLOSE-UP PRODUCTS
5G、クラウドネットワークを支える
光通信用超高速半導体レーザー
動画配信やクラウドサービスを含む様々なネットワークサービスがデータセンターからスマートフォンに配信される現在、データ伝送需要は毎年倍増しており、これを支える光ファイバー通信ネットワークのデータ伝送速度は高速化の一途を辿っている。
三菱電機の光通信用半導体レーザーは、5Gモバイル通信や次世代FTTHシステムで要求される伝送レート25~100ギガビット毎秒の超高速動作と高い信頼性を世界に先駆けて両立し、クラウドを含む世界中のネットワークインフラを支えている。
関連リンク:光通信用デバイス
世界の通信速度向上を導く
データセンター用光通信デバイス
近年、スマートデバイスの普及で大容量の情報取得が容易になり、通信トラフィックは増加の一途をたどっている。5Gの普及により様々なICT活用が期待されており、光通信機器の更なる高速化・大容量化が求められている。
世界中をつなぐあらゆるサーバーが集まるデータセンターでは、ルーターやスイッチに三菱電機の光通信チップを使用している。現在は400ギガビット毎秒の変調器付きレーザーの開発に成功し、データセンターの高速化で業界を牽引している。
関連リンク:光通信用デバイス
我々の生活を更に快適にする5Gインフラを支える
携帯電話基地局用GaN電力増幅器モジュール
超高速・超低遅延・多数同時接続を特長とする5Gは、今後の社会インフラを支える技術で、世界各国で普及が進んでいる。その中心となるインフラが5G基地局で、そのアンテナは多素子アンテナを用いるため、送信信号を増幅する多数の電力増幅器の搭載が必要となる。そのため、電力増幅器の高効率化やモジュール化の市場ニーズが高まっている。
当社では、5G基地局向けにGaNトランジスタを用いた高効率動作可能な電力増幅器モジュールによって、400MHzの広い周波数帯域で電力付加効率43%以上を実現し、基地局の低消費電力化に貢献する。
関連リンク:GaN高周波デバイス
放送だけでなく災害時にも活躍する
衛星通信地上局用GaN電力増幅器
近年、災害時の通信の確保や地上通信網の整備が地理的に難しい地域での通信手段として、高速通信が可能なKu帯(12〜18GHz)などを利用した衛星通信やSNGなどの大容量通信の利用が拡大しており、情報伝送量の大容量化・高速化に向けてマルチキャリア通信へのニーズが更に高まっている。
当社の衛星通信地球局向けマルチキャリア通信対応高出力GaN電力増幅器は、低歪特性を実現する回路の採用とトランジスタ構造の最適化により、当社製シングルキャリア通信対応品と比べて、2波信号入力時の良好な歪特性が40~80倍である200MHz~400MHzの広い離調周波数を実現している。これにより、情報伝送量の大容量化と衛星通信地球局の小型化に貢献している。
今後も、更なる高出力・高効率製品のラインアップや、周波数帯の異なる衛星通信用の製品シリーズを拡大していく予定である。
関連リンク:GaN高周波デバイス
人・物の識別や行動把握を高精度に実現
サーマルダイオード赤外線センサ「MelDIR」
赤外線センサは、防犯機器・空調機器、人数カウントソリューション、スマートビルなど幅広い分野で使用されているが、より高精度な人・物の識別や行動把握に対するニーズが高まっている。
三菱電機では、衛星搭載実績のあるセンサ技術を活用したサーマルダイオード赤外線センサ「MelDIR(メルダー)」を開発し、80×32及び80×60の高画素化、100mKの高温度分解能化を実現した。これにより詳細な熱画像が取得でき、人か物かの識別や人が歩く・走る・手を挙げるなどの行動把握や、人や物の温度測定※2を可能にした。
- ※2
- 医療上の診断に用いることはできない。
関連リンク:赤外線センサ
TOPICS
所内イベント
毎年、全従業員が一堂に会し、食事をしながらゲームや抽選会を行う「秋祭り」をはじめ、ご家族で楽しめる「日帰りバス旅行」「ボウリング大会」「ビールセミナー」等、多くのイベントを開催し所内の懇親を深めています。イベントを通じて従業員の仕事とは異なる一面も垣間見ることができ、職場のコミュニケーション活性化に繋がっています。
最寄の名所・
観光スポットなど
高周波光デバイス製作所の目の前ある「瑞ヶ池公園」は景色を楽しみながらランニングができ、春には桜が咲き誇る名所となっています。また、近隣には「伊丹空港」があるため、上空を飛行機が通過していく様を大迫力で感じることができます。仕事の合間に景色を楽しみながらリフレッシュできるのも魅力です。
土地の名産
伊丹は「清酒発祥の地」であり、伊丹産の清酒は江戸時代から人気があります。地元の酒造メーカーである伊丹老松酒造に高周波光デバイス製作所の「波光」にちなんで「なみひかり」という清酒を製造いただいており、透きとおった飲みやすいお酒で贈答品として大変好評です。
社会貢献活動
定期的に会社周辺の清掃活動を実施し、毎年約100名の従業員が参加しています。また、2010年からは新入社員研修にて、研修及び社会貢献活動の一環として「森林整備作業実習」も行っており、座学では味わえない達成感を得たり、同期との親睦を深めたりしています。他にも様々な行事を実施し、社会貢献活動に積極的に取り組んでいます。
教育プログラム
当所内における様々な技術分野の講義を聴講し、技術者としての基礎を確立する「若手向け技術ゼミナール」や、グローバル人財を育成する独自の「語学研修」、働き方改革に役立つ外部研修等、技術やスキル、ワークライフバランス等、様々な切り口で人財育成を行っています。
オンラインイベント
コロナ禍でも実施できるイベントとして、リモート謎解きゲーム等のオンラインイベントを開催しています。リモートワークや休日の自粛生活によって職場の同僚と懇親しづらいご時世においても、安心してコミュニケーションがとれる機会として幅広い年齢層に大人気のイベントです。
VISION2030
あらゆる部門のメンバー(技術・事務・製造)が集まり、「当所製品が2030年の社会課題にどう役立っているか」ということを考え、1つのイラストにまとめて「ビジョン」を描きました。従来のトップダウン型に捉われず、所員が中心となって議論に参画することで、ボトムアップ型のビジョン策定を実現いたしました。所員一丸となり、ビジョン実現に向けて取り組んでいます。
NVF活動
業務の延長では取り組むことが困難な課題やテーマに対して、部門問わずアイデアの具体化にチャレンジする活動を2021年度から開始しています。NVF(New wave Vision Fund)活動と称し、所員の熱意による新しい取り組みに対して会社が投資する仕組みです。具体的には、新事業開拓や働き方改革をはじめとしたボトムアップ型の活動に取り組んでいます。
SNSアカウント
製作所を紹介するツールとして、SNSアカウントを運営しています。現在はTwitter/Xにて就活情報だけでなく、独自施策の紹介をしています。是非、フォローをお待ちしています。
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