未来と社会を見据えた特許出願で三菱電機の強みを伸長する

特許や意匠等の知的財産(以下、知財)を重要視し、2021年の企業別国際特許出願件数※1において、日本企業で7年連続第1位、世界で第5位にランクインしている三菱電機。その強みである特許・意匠の戦略的な出願や登録など、全社視点で知財活動全般を支えているのが「知的財産センター」です。三菱電機の技術面での要といえる知財部門に所属する吉岡志菜に、業務の魅力、やりがいについて語ってもらいました。

※1:世界知的所有権機関(WIPO)発表のデータ。

吉岡 志菜の写真

知的財産センター 特許・意匠技術部

吉岡 志菜-Yukina Yoshioka-

入社4年目を迎え、緊急性の高い業務が突如舞い込むことが増えてきました。
優先順位を意識しながら、メリハリをつけて業務を進めています!

  • 2019年4月入社
  • 2019年4月~
    2020年3月
    知的財産センターに配属されたのち、先端技術総合研究所で研修。磁性材料に関する研究開発を担当。
  • 2020年4月~
    2022年3月
    研究所・製作所で生み出される発明の権利化業務を担当。
  • 2022年3月社内資格、特許技師(第2種)試験に合格。
  • 2022年4月~
    現在
    神戸製作所、社会システム事業本部の知財活動を担当。

吉岡は、兵庫県南東部の先端技術総合研究所地区に駐在する部門に勤務。社内で生まれた発明を、三菱電機にとって最も有益な特許になるよう明細書や図面を整え、国内外の特許庁に出願しています。三菱電機の大きな強みである特許を最前線で支える知財部門の役割とは——。

吉岡「特許出願を目指すのはもとより、出願後も見据えた戦略を立てることが大切です。私が所属する本社・知的財産センターで扱うのは、重要性の高い案件や、全社に関連する案件。また、各製作所の知財部門と連携した知財活動も行っています。AI関連の特許取得など、複数の製作所に関連する案件に対して、それぞれの製作所の動きを把握し、全社的な目線で検討しています」

吉岡 志菜の写真
吉岡 志菜の写真
吉岡 志菜の写真
吉岡 志菜の写真
吉岡 志菜の写真

先のことを見据えつつ、全社の利益を最大化できるよう、広い視野を持って業務に臨んでいる吉岡。
発明者の意向を大切にしながら、一つひとつのアイデアに向き合っていると言います。

吉岡「業務において意識しているのは、発明者の立場を理解すること。発明者が技術的にアピールしたい部分と知財部門が考える特許的に取得すべき部分が異なるなど、発明者と知財部門の間で意向のすり合わせが必要な場合もあります。その際には、発明者のこだわりを理解し、受け止めたうえで、全社の成長にもつながる形で出願事項を精緻化するよう心掛けています。その道に精通した研究者・技術者の方に自分の提案内容が認められたときは、大きな喜びを感じます。また、特許出願が特許査定とならず、拒絶されることも。思わしくない結果の場合は、単なる事実の説明にとどまらず、発明者に寄り添いながら、対応策を伝えるようにしています」

相手の立場に立ち、ひとつでも多くの特許が出願権利化されるよう、まい進する日々。
吉岡はもともと、漠然と研究開発職を志望していました。しかし、就職活動の際、ものづくりにおける特許の重要性を知り、知的財産職を志すようになったそうです。

吉岡「大学では理系だったため、知財活動における専門知識は入社後の研修で身につけました。優しい先輩方が丁寧に指導してくださるほか、社内資格の取得などを通して、日々の成長を感じることができています。会社全体を見通せる本社部門ならではの視点から、各研究所・製作所に対して積極的に意見を提示していきたいです」

職場は女性社員の比率が高く、その中には管理職の方や仕事と育児を両立している方などもいて、さまざまなキャリアパスの先輩が在籍。グローバル経営の中核に知的財産活動を据え、国内外で出願を強化し続けています。吉岡の「熱」が、会社の明日をつくっています。

わたしたちの​三菱電機オノマトペ

緊急性の高い業務やスピーディーな案件が突如発生することもありますが、怯むことなく作業一つひとつに優先順位をつけ、臨機応変に対応しています。

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記事、所属・役職及び写真は取材当時のものです。