車の進化の背景には未来を見据える瞳と熱い思いがあった
「三田事務所」は、ADAS(先進運転支援システム)製品や各種ライトのコントロールユニット、EGRバルブ(排出ガス再循環制御弁)など、さまざまな自動車機器の開発生産拠点。「安心・安全」「快適」「環境」をコンセプトに、多様なニーズに向けた製品づくりを行っています。爾摩知穂子が所属する部署の主な業務は、海外メーカー向けのカーナビゲーションシステム開発。国内外と連携しながら最先端の技術を製品に結集させる、業務のやりがいや魅力に迫ります。
自動車機器事業本部
三田事務所
爾摩 知穂子-Chihoko Nima-
- 2018年4月入社
- 2018年8月~
2024年3月自動車機器事業本部 三田製作所(現・三田事務所)に配属。
海外カーメーカー向けのカーナビゲーションシステム開発に従事。 - 2024年4月~
現在自動車機器事業の分社化に伴い、現在は三菱電機モビリティ株式会社へ出向中。
電気自動車や自動運転車が実用・普及段階に入り、自動車自体が変革期にある現代社会。車のキーパーツを開発・製造する三田事務所では、自動車メーカーを通じて、新しい価値を提案しています。爾摩の担当は、海外カーメーカー向けのカーナビ。楽しいドライブを陰ながら支える、システム設計のやりがいとは——。
爾摩「担当する機能の設計や協力会社へのプログラミング・コーディング指示のほか、技術面における進行管理も担当します。私の所属する部署が扱う機能は、カーナビ起動時に常に作動するような、包括的なもの。そのほかの課が、音楽再生や地図表示といった専門的な機能を担当します。設計の際に留意しているのは、システム全体への影響を考慮すること。あらゆるリスクを最小限に抑えるため、視野を広く持ち、数手先まで予測してから行動するよう心がけています」
大きなプロジェクトになると、社内の主要な担当者だけで100名を超すというカーナビ設計。爾摩は、包括的な機能に加え、メーカーオリジナルの機能も担当しています。オリジナル機能については、営業からのヒアリング内容をもとに設計図を描き、関係会社にプログラミングを依頼して、実装を目指していると言います。
爾摩「多くの人が関わる案件だからこそ、伝達の方法も大切。マネジメント層に対しては製品完成後のビジョンを具体的に示すなど、相手の業種や性格も加味してやりとりするようにしています。海外カーメーカー向けの製品を担当しているため、協力会社の所在地も国外が中心。さらに、営業担当に同行して海外のクライアントに製品説明を行う機会も多数あります。言語の壁もあり、会話が円滑に進まないこともありますが、だからこそやりがいがあります」
あの手この手を尽くして、クライアントの希望通りの設計を目指す爾摩。
関わる社員が多いという大企業の強みを、日頃から活かしていると言います。
爾摩「同僚には、自動車のエンジンやヘッドライトなど、カーナビ以外の製品を担当している社員も多数います。昼食時や構内で同僚と会ったときには互いの業務について話すこともあり、その内容が、発生中のバグを修正する糸口になったことも。社員との交流を通して、自動車についての知識が深まるのを感じます。また、三菱電機全体で共有される社内冊子を読み込んで業務に活かし、勉強会にも積極的に参加。主体的な社員が好きなだけ成長できる環境です」
入社してから5年間、数々のプロジェクトを通して、大規模案件の管理方法などを学んだ一方、コーディング技術などはいまだ習得の余地があると、爾摩は言います。より安心・安全で快適な車社会を目指して。爾摩の学びの旅は、これからも続きます。
わたしたちの三菱電機オノマトペ
「成長したい」という思いのままに、がむしゃらに駆け抜けてきた5年間。
何事にも貪欲だった私に対して、先輩方が優しく手を差し伸べてくださったからこそ、今の自分があります。
※記事、所属・役職及び写真は取材当時のものです。
幼少期から大学まではバレエにまい進。
三菱電機に勤務していた父の背中を見て、同じように働きたいと思うように。