最先端の情報セキュリティ技術で情報セキュリティ技術で安心・安全な生活を守る

三菱電機のあらゆる製品・システムの安全性向上に貢献する「情報セキュリティ技術部」。情報化が加速する中、セキュリティの面においても、最先端のイノベーションが求められています。管理職としてチームをまとめながら、常に学びの姿勢をもつ吉村礼子に、業務の 内容や日々のやりがいについて伺いました。

吉村 礼子の写真

開発本部 情報技術総合研究所
情報セキュリティ技術部

吉村 礼子-Ayako Yoshimura-

大学では情報工学を学び、人間工学や画像診断を専攻していました。
家族の影響を受け、メーカーでの仕事に興味を持ったことが入社のきっかけです!

  • 1992年4月入社
  • 1992年情報電子研究所(現・情報技術総合研究所)へ配属。ソフトウエア開発ツールの製作に従事する。
  • 1996年~
    1997年
    育児休職(1回目)
  • 1998年情報システム構築技術部に異動
  • 2005年~
    2006年
    育児休職(2回目)
  • 2008年統合ID管理ソリューション iDcenterの開発を担当。
  • 2011年情報システムの監視運用技術の開発を担当。
  • 2013年情報システム運用技術グループマネージャーに就任。
  • 2020年情報セキュリティ技術部グループマネージャーに就任。

最先端の情報通信技術を駆使して、三菱電機を支えている情報技術総合研究所。吉村が所属する情報セキュリティ技術部では、FA、家電から人工衛星まで、三菱電機が展開するさまざまな製品・システムに向けたセキュリティ対策技術を研究・開発しています。幅広い業務を通して、日々の安心・安全に貢献する仕事とは──。

吉村「私たちの部署では、システムの不正操作や情報の漏洩を防ぐための対策技術を各製作所に提供しています。最近ではあらゆるものがインターネットに接続されるIoT時代となるなど、急速な変化に対応していくうえで、情報セキュリティは非常に重要な役割を担っています。製作所のメンバーたちがどのような状況で、何を求めているのか、真摯に寄り添う姿勢が大切です」

吉村 礼子の写真
吉村 礼子の写真
吉村 礼子の写真
吉村 礼子の写真
吉村 礼子の写真

製作所から相談を受けて、開発を担う三菱電機における情報技術の要。安全性向上のためには、設計段階から脅威を想定し、適切なセキュリティ機能を備えておくと同時に、運用時には、サイバー攻撃を検知・対処する監視環境も重要です。吉村は2021年、サイバー攻撃を想定した検知システムの開発に携わりました。

吉村「蓄積されたシステムのログ情報をAIに学習させ、いつもと異なる動作を異常と検知する技術を研究開発しています。しかし、サイバー攻撃は事例が少なく、十分なデータがありません。そのため、まずは実際のサイバー攻撃を模した疑似データ作成に関する研究を行いました。そして、開発したデータをもとに機械学習を実施。より精度の高い検知システムの検証を進めています。新たに開発した技術によって事業に貢献できることが、この仕事のやりがいです」

吉村はこれまで、2回の育児休職を経ながらキャリアを重ねてきました。子育てで悩んだ時期にも上司に相談をしながら、フルタイム勤務を継続。当時は、子育てをしている女性は少なかったものの、様々な制度を活用するとともに周囲のサポートを受けつつ、仕事にも取り組んできました。現在は、男性、女性どちらも子育てをしている人が増えており、部署全体としても子育ての時間を大切にしてもらっています。

2013年よりグループマネージャーに就任。昔はひとりで悩んでしまうことが多かったが、管理職として周りをまとめる立場になったことで、チームで働く楽しさが見えてきたと、吉村は言います。

吉村「仕事の得意不得意は人それぞれ。教え合いながらスキルを高めていけばチーム全体で成長することができます。管理職としてメンバーの個性を踏まえて担当を決めるなど、社員の教育環境を整えていく中で、特にそう実感するようになりました。私がリーダーとして率いていくのではなく、全員の力を掛け合わせながら大きな成果につなげていく。一人ひとりが輝ける職場づくりを目指していきたいです」

社外とのつながりも盛んな情報セキュリティ技術部。複数の大学との共同研究や国内および海外の学会活動などを通して、研究内容の外部への発信や社外のセキュリティ技術者との意見交換を行っています。このような交流から得られた知見が、三菱電機の全事業における情報セキュリティ技術を牽引しています。

わたしたちの​三菱電機オノマトペ

入社がゴールではなく、仕事をしながら少しずつ成長していく。
時間をかけて自分らしい働き方を見つけることが大切だと考えています。

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記事、所属・役職及び写真は取材当時のものです。