Project 03

製品のさらなる省エネ化を担う
「パワーデバイス」。
製造拠点の拡大・生産性の向上で、
より多くのものづくりをサポートする

パワー半導体事業の拡大で脱炭素・省エネ社会に貢献する

パワー半導体事業の拡大で
脱炭素・省エネ社会に
貢献する

環境保護意識が高まり、省エネ化が進展している近年。
あらゆる電気製品に不可欠な半導体の中でも、より効率的に電力を制御できる「パワーデバイス(パワー半導体)」が注目を集めています。中でも三菱電機のパワーデバイス事業では、省エネ性に優れたより多くの製品をお届けするため、製造拠点の拡大、最先端技術の導入を推進しています。​

三菱電機のパワーデバイス事業発展に向け、製造拠点を拡大。
より多くの省エネにつながる製品を世界中の人々にお届けする。

三菱電機パワーデバイス製作所
「福山事業所」
のココがポイント!​

パワーデバイス事業は世界の脱炭素社会に貢献する
三菱電機の中核事業です。

私たちの身の回りにある家電製品から、産業用ロボットや電気自動車など、私たちの暮らしに欠かせない電気製品に使用される半導体デバイス。特に「パワーデバイス」は、電力の変換をより効率良く行う半導体で、省エネ効果が期待されており、脱炭素社会の実現に欠かせません。

三菱電機は1959年に日本で初めてパワーデバイスの製品化に成功。福岡県を設計・開発の拠点、熊本県を製造拠点とし、その後も着々と拡大。あらゆる電気製品に不可欠なキーデバイスとしての地位を築き上げています。また、パワーデバイスのさらなる需要拡大を予測し、2020年より福山事業所の立ち上げプロジェクトが始動。パワーデバイスを通した事業シナジーを生かし、さらなる最先端技術に挑戦しています。

三菱電機パワーデバイス製作所「福山事業所」のココがポイント!

2022年 当社調べ

Interview

社員インタビュー

加地 考男さんの写真

「省エネ」ニーズの高まりに応えるため、
関係部門が一丸となり工場の立ち上げに挑む。

「新工場の立ち上げは、誰もが経験できるわけではない貴重な仕事です」(山田)
そう話すのは製造課の山田。電気製品に対する「省エネ」ニーズの高まりに応えるため、さらなる製造拠点の拡大を目指し、2020年より福山事業所の立ち上げプロジェクトが進められた。続けて技術課の加地がパワーデバイスを製作する意義と熱意を語った。
「パワーデバイスとは、半導体を用いたデバイスの中で、電力の制御に用いられ、無駄な電力消費を軽減することができます。パワーデバイスは省エネ製品には必要不可欠なキーアイテムです。お客様の省エネに対するニーズにお応えするために、工場の仕様検討の段階から製造装置の設置場所などを綿密に計画し、既存工場よりも生産性の高い工場を目指しました」(加地)
加地の所属する技術課をはじめ、社内のさまざまなセクションと協力し、生産性の高い工場の仕様を設計した。
「私たち製造課は製品の生産計画を策定し、どのようにすれば計画通りに製造することができるかの課題をプロジェクトに関わる関係部門に共有、連携を図ることで本プロジェクトを成功に導くことができました」(山田)
「工場の立ち上げに携わったことで、関係部門全体が一丸となって動いていることを肌で感じることができました。プレッシャーも感じましたが、会社の事業に大きく貢献できたと実感した貴重な経験でした」と笑顔で語る二人。現場を支えているのは、前向きに挑み続けるチームワークだ。

山田 直輝さんの写真

既存工場の課題や知見を活かし、
関係者全員が納得する生産性の高い工場を
立ち上げる

福山事業所で量産がスタートしたのは、2022年4月。プロジェクトの開始から約2年後である。より生産性の高い工場にするため、FA化(Factory Automation:工場における生産工程の自動化)の推進や、生産性の高い装置を実装するさまざまな創意工夫を行ったと言う。
「より生産性の高い工場を立ち上げるため、従来のパワーデバイス製作所にある課題や知見を洗い出し、具体的な施策を検討。長年運用されてきた既存工場だからこそ、隠れた課題が抽出できてより良い施策検討につながりました」(加地)
「加地さんの課題抽出に加え、これまで培われてきた生産の技術を福山事業所に適した施策に落とし込めるように改善を行いました」(山田)
しかし、実際に施策を検討し、生産性の高い装置を導入するうえでの壁は「従来使用されていた装置と同じ品質で製品を製造できることの証明」だ。
「私たち製造部では、その生産性の高い装置を用いて量産するときの課題点を現場の方々含めて抽出しました。抽出した課題点に対して、技術課の加地さんとともに関係者全員が納得できる最適な解決策を考えました。」(山田)
「実際に考えた施策が導入されたときは非常にやりがいを感じました。また、福山事業所で製品の最初の出荷を目にしたときは、非常に感慨深かったです」(加地)

加地 考男さんと山田 直輝さんの写真

福山事業所のさらなる発展を通じて
三菱電機のパワーデバイス事業拡大に貢献する。

「今後のさらなる電気製品の省エネ化に向けて、三菱電機のパワーデバイス事業も、さらに拡大する予定です。福山事業所もどんどん貢献していきたいですね」(加地)
福山事業所で実際に製品量産をスタートする中で、従来の工場よりも生産性を向上すると言う目標は計画通りに達成。しかし、三菱電機としての事業成長に貢献するためには、さらに生産性の高い工場を目指す必要があると二人は語る。
「従来の工場で抱えていた課題をもとに福山事業所をより生産性の高い工場として立ち上げました。実際に日々稼働する中で、改善できる点が見えることがあります。追求すると終わりがありませんが、日々発生する課題を解決することで、お客様にお届けする製品にも良い影響を与えることができます」(加地)
「福山事業所は量産する製品の増産に向けて新しい装置を導入していく予定で、今後伸びていく工場として期待できます。その分工場全体の負荷も増えますので、日々発生する課題を改善し、より多くの製品の量産に対応できる工場を目指していきたいです」(山田)

私たちの生活に身近な電気製品の省エネ化を支える三菱電機のパワーデバイス事業。
今後のさらなるニーズの高まりに向けて、福山事業所と二人のさらなる挑戦は続く。

わたしたちの
​三菱電機オノマトペ​

加地 考男さんと山田 直輝さんの写真 加地 考男さんと山田 直輝さんの写真

関係者全員で一つのプロジェクトを一歩ずつ進める過程を楽しく感じています。今後はさらなる事業拡大に向けて新しいことにチャレンジしていきたいです。

半導体・デバイス事業本部 パワーデバイス製作所 ウエハ製造部
福山製造課
山田 直輝(左)

会社の大きなプロジェクトに携わることにプレッシャーを感じますが、その分、世の中のより多くの人に製品をお届けできることにワクワクします。

半導体・デバイス事業本部 パワーデバイス製作所 ウエハ技術部
福山製品技術課
加地 考男(右)

記事、所属・役職及び写真は取材当時のものです。