水質改善に多くの実績のある、三菱電機のオゾン発生装置(発生器)は、上下水の高度水処理をはじめ、その殺菌力、脱臭力、強力な酸化力から、各種製造分野にもその活用の場を広げています。
環境に配慮したオゾン発生装置の適用分野をご紹介します。
上水分野
水道水源である河川・湖沼・ダムの富栄養化によるかび臭の影響は、全国で2,000万人以上におよんでいます。また、塩素処理によりトリハロメタンなどの有機塩素化合物が生成されるなど、従来の浄水処理では対応が困難となっています。このため、現在、多くの水道事業体では、従来の浄水方法で十分除去できなかった物質をオゾンおよび粒状活性炭によって除去するための高度浄水処理設備を計画、建設あるいは稼動中です。
下水分野
昭和30年代以降、都市部への人口集中により水需要のアンバランスが発生し、深刻な水不足が問題となりました。また、河川・湖沼が工場排水、生活排水により汚染され、人と水との親密な関係が薄れつつあります。さらに従来の下水処理方法では十分処理できない物質による、放流水の水質悪化の問題も発生してきています。このような問題を解決するため、全国でオゾンによる下水高度処理の実施例が増え、中水道システム・親水・修景用水として再利用され、放流水の全量オゾン消毒も始まっています。
工業分野
強力な酸化力を用いて製薬・化学プラントにおける製造プロセスなどに用いられます。また、廃水処理においても、脱色・シアン分解・フェノール分解・COD低減などに用いられています。さらに、食品分野では食材・容器の洗浄に用いられます。
その他
海水オゾン処理システム
海水オゾン処理(水族館)システムは単に汚泥物を分解・除去するだけではなく、そこに生息する多種類の魚類・動物の生命維持装置としての性能も期待できます。