準天頂衛星地上設備
測位サービス及び安否確認サービスを提供する準天頂衛星システム事業において、三菱電機は地上システムのアンテナや衛星管制ソフトウェアの製造を担っています。
新設のアンテナは日本の5か所に設置され、C帯及びKu帯をサポートします。C帯では、測位サービスに関する測位航法データ、衛星管制のコマンド送信及びテレメトリー収集を行い、Ku帯では、安否確認サービスを提供します。
また、三菱独自の衛星管制ソフトウェア(BirdstarTM)を採用することで、準天頂衛星4機のバス管制、ミッション管制及び軌道運用解析を安定にかつ少人数で行うことができます。
三菱電機は、高度なアンテナ技術・衛星管制技術を通じて、便利で安心・安全な社会の実現に貢献します。
特徴
- 一つのアンテナで測位サービスと安否確認サービスを提供
数多くの実績を有する三菱電機の周波数共用技術、低損失でコンパクトなC帯/Ku帯共用給電系により、一つのアンテナで測位サービスと安否確認サービスに関する二つのアンテナ機能を実現しています。 - 3軸アンテナ制御で、継続的なサービス提供を実現
三菱独自のアルゴリズムにより、2軸(AZ/EL)マウントで発生する天頂の特異点を回避しつつ、ケーブル巻取り不要な3軸制御を実現。24時間、365日8の字軌道を描く衛星のシームレスな追尾を行うことで、運用者に負担をかけずに継続的なサービス提供に寄与します。 - 運用者フレンドリーなバス・ミッション管制
監視制御システムとして幅広く実績のあるプラットフォームを適用することで、直感的な操作性と安全性を両立し、より運用者が使いやすいシステムを構築。また標準的なインタフェースを有し、運用者はシステムに最適なカスタマイズが可能。準天頂衛星システムの安定的な運用に貢献します。
概要
- 運用開始時期:平成30年度
- 設置場所:
追跡管制局 国内(常陸太田、種子島、久米島、
宮古島、石垣島)
主管制局 国内(常陸太田、神戸) - 帯域:C帯及びKu帯(一部)
当社整備担当
- アンテナ設備
- 衛星HK運用管制設備
- ペイロードミッション管制設備
- 軌道運用解析設備
- 総合システム監視設備