先進レーダ衛星(ALOS-4)
先進レーダ高分解能衛星の軌道上イメージ
先進レーダ衛星システムは、当社がJAXAから受注して開発・製造した「だいち2号」(2014年5月打ち上げ)の後継機であり、災害時の被害状況把握に加え、地殻変動、火山活動、地盤沈下等の早期発見による減災にも貢献することが期待されています。今回の開発では、だいち2号に搭載された世界最高水準のLバンド合成開口レーダの性能を継承しつつ、更なる性能向上を目指した開発を行います。
納入先 | 宇宙航空研究開発機構 |
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打ち上げ時期 | 2024年7月1日 |
打ち上げロケット | H3ロケット |
打ち上げ場所 | 種子島宇宙センター |
軌道 | 太陽同期準回帰軌道 |
質量 | 約3トン |
電力 | ー |
設計寿命 | 7年 |
当社担当 | プライムコントラクター |
Lバンド合成開口レーダで広範囲を撮影し、幅広いニーズに対応
- デジタルビームフォーミング技術(DBF)の採用により、だいち2号(観測幅50km)から観測幅を2~4倍と大幅に向上させ、短時間で多くの情報を入手可能。
国産の高機能衛星システムで、短い時間で多くの観測が可能
- 広域観測化に伴う大容量データ化に伴い国産大容量レコーダ採用による多くのデータ観測の実現が可能。だいち2号より大幅増。
- 衛星観測画像を速度3.6Gbps※1でだいち2号の4倍の速さにて地上に伝送が可能。
※1: | 2016年3月31日現在。当社調べ。 |
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プロダクトの迅速な提供によるユーザの利便性の向上
- GPU(Graphic Processing Unit)を用いた画像処理の高速化を実現。CPUのみを用いて処理する従来方式に比べてプロダクト配信時間を大幅に短縮。
- だいち2号から実現している自動化運用を先進レーダ衛星においても継承。運用者に対する負担を極力軽減すると共に、緊急性の高い要求への即時応答をシステムが素早く実現。
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