このページの本文へ

ここから本文

宇宙システム総合サイトメニュー

人工衛星SATELLITE

次期静止気象衛星
(ひまわり10号)

次期静止気象衛星(ひまわり10号)
納入先
気象庁
軌道
静止軌道
質量
乾燥質量(燃料充填前) 約 2.4t、打上時質量 約 6.1t
設計寿命
15年以上
当社担当
プライムコントラクター

3つの高機能センサを1基の衛星に搭載し、観測能力を強化

  • ・米国 L3Harris Technologies 社製の可視赤外イメージャ(以下、イメージャ)と同社製のハイパースペクトル赤外サウンダ(以下、サウンダ)、および国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)から支給を受ける宇宙環境センサを1基の衛星に搭載。
  • ・イメージャは、可視から赤外の波長域で地球からの放射量を高頻度に観測することで雲分布、水蒸気分布、地表・海上・雲頂の温度等の面的(2次元)情報を取得。「ひまわり10号」では「ひまわり8号、9号」よりも観測バンド数の増加と高分解能化により、観測機能の維持・向上に貢献。
  • ・わが国の衛星としては初搭載となるサウンダは、赤外の波長域で地球からの放射量を高いスペクトル分解能で観測することで、水蒸気や気温等の立体的(3次元)情報を取得。集中豪雨や線状降水帯、台風の進路予測精度の大幅な向上に貢献。
  • ・宇宙環境センサは、宇宙天気予報の利用に即した我が国初の宇宙環境観測装置で、衛星の誤動作や機器異常を引き起こす陽子線、電子線を計測することで宇宙天気定常観測に貢献。

高精度姿勢安定システムを強化した標準衛星バスと地上データ処理ソフトウエアにより高度な観測性能を実現

  • ・当社の独自の標準衛星バス「DS2000」の高耐久かつ高精度な姿勢安定システムをさらに強化するとともに、センサから取得した情報を校正する地上データ処理ソフトウエアによって、イメージャとサウンダの性能を最大限引き出し、安定した高度な観測性能を実現。

実用システムとして求められる高い信頼性を実現

  • ・「ひまわり7号」から培った設計、製造、試験、運用の知見や経験を活用し、高い信頼性を実現。
  • ・2020年に竣工した当社の最新の衛星生産棟で受注から出荷までの生産情報を一元化し、生産性と品質の改善サイクルを高速化することで、納期短縮と高品質かつ高効率な生産を実現。

当ページで使用している画像の著作権は、三菱電機株式会社に帰属します。無断での使用や転載を禁止致します。