三菱電機株式会社は、大容量SiC(炭化ケイ素)パワーモジュールを適用した鉄道車両用補助電源装置※1を製品化し、このたび東京地下鉄株式会社(東京メトロ)銀座線新型1000系車両向けに納入しました。SiC適用鉄道車両用補助電源装置を営業車両に搭載するのは世界で初めてです。2013年春から各種走行試験を経て、6月から営業運転で使用される予定です。
- ※1:列車内空調装置や照明などに電力を供給する装置
東京メトロ銀座線新型1000系車両
SiC適用鉄道車両用補助電源装置
新製品の特長
- SiCパワーモジュール適用により高効率化、小型・軽量化、低騒音化を実現
- ・装置の電力損失を約30%低減※2
- ・装置体積を約20%低減※2
- ・装置質量を約15%低減※2
- ・出力電圧波形のひずみ率を約35%改善し、変圧器の発生する騒音を約4dB低減※2
- ※2:Si(ケイ素)を用いたパワーモジュールを採用した当社従来製品との比較において
製品仕様概要
入力電圧 | 直流600V |
主回路方式 | 2レベル方式電圧型PWMインバーター |
定格容量(出力電圧) | 140kVA (AC200V、AC100V、DC100V、DC24V) |
冷却方式 | 自然冷却方式 |
製作担当工場
三菱電機株式会社 伊丹製作所
兵庫県尼崎市塚口本町八丁目1番1号
お問い合わせ先
三菱電機株式会社 交通事業部
TEL: (03)3218-1293 FAX: (03)3218-2641