三菱電機株式会社は、クラウドサービス(以下「クラウド」)にて、機密保護のために暗号化した情報を復号せずに検索でき、かつ検索者を限定することができる「秘匿検索基盤ソフトウェア」を国内で初めて開発しました。本開発は、「マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2013)シンポジウム」(7月10日〜12日、於:十勝川温泉ホテル大平原)にて紹介します。
開発の特長
- 強固な暗号技術によりクラウドの機密保護を実現
- ・クラウドのデータベースを暗号化し、検索中に復号せずにキーワード検索を実現
- ・データベースの暗号化の際に、アクセスできる企業側部署を限定でき、より強固な機密保護を実現
- 検索性能1〜3秒以内(従来比数百倍高速化)の実用的な性能を達成
- ・暗号化されたデータから検索を高速化する索引データを自動的に生成
- ・クラウドのサーバーが持つ並列実行能力を生かす自動並列処理機能を搭載
- 企業側PCに専用アプリケーションの導入は不要
- ・ブラウザーから利用できるように本基盤ソフトウェアをブラウザープラグインとして実装
- ・サービス開発者はデータベース操作言語SQLを利用したプログラム開発が可能
今後の展開
2014年度を目標に製品への適用を目指します。