三菱電機株式会社は、空中に映像を表示する空中ディスプレイを開発しました。対角約56インチ(幅886mm×高さ1,120mm)の大型空中映像により、人型サイズの映像を使った遠隔コミュニケーション用途から公共性の高い表示まで幅広い分野で近未来的な映像表現を実現します。
開発の特長
- ビームスプリッターから1メートル以上離れた空中に通り抜け可能な大型映像を表示
- ・ビームスプリッター※1 と再帰性反射シート※2 により空中に浮遊映像を表示
- ・ビームスプリッターから空中映像の映像中心部の距離を1メートル以上にすることで、人が空中映像を通り抜けることが可能
- ・空中映像の大型化(対角約56インチ:幅886mm×高さ1,120mm)によって、パーソナルな用途から公共サインの表示まで利用範囲を拡大
- ※1入射光を反射光と透過光に分離する特性を持つ光学素子
- ※2入射光を入射した方向へ反射する特性を持つ光学素子
- 空中映像と両サイドのガイド映像でエンターテイメント性の高い映像表現を実現
- ・空中映像の両サイドの壁面にプロジェクターで表示したガイド映像により、目の焦点を空中映像に自然に誘導
- ・空中映像とガイド映像をシームレスに表示することで、対角約90インチ(幅1,992mm×高さ1,120mm)のエンターテイメント性の高い映像表現を実現
今後の展開
デジタルサイネージやアミューズメント、また、案内標識など公共サインの分野で、2020年度以降の実用化に向けた開発を進めていきます。