三菱電機株式会社は、九州電力株式会社に世界最大級※1 となる出力5万キロワット・容量30万キロワット時※2 の大容量蓄電システムを3月3日に納入しましたのでお知らせします。この蓄電システムは、同日、全設備の運用を開始した九州電力株式会社の「大容量蓄電システム需給バランス改善実証事業」※3 の一環として、豊前発電所構内(福岡県豊前市)に設置したものです。
世界規模で再生可能エネルギー導入の拡大が進む中、本工事や長崎県壱岐等の離島における蓄電池制御実証試験設備の納入で培った豊富な技術力を活かし、国内外での電力の安定供給に貢献していきます。
- ※1:2016年3月3日現在 当社調べ
- ※2:一般家庭約3万戸分の1日の使用電力量に相当
- ※3:一般社団法人 新エネルギー導入促進協議会が公募した「再生可能エネルギー接続保留緊急対応補助金(大容量蓄電システム需給バランス改善実証事業)」において、九州電力株式会社が採択されたもの
蓄電池(2段積みシステム)
システムの特長
- 揚水発電設備と同等の電力貯蔵機能を持ち、再生可能エネルギー大量導入時の需給バランスの改善を実現
- 当社の蓄電池監視制御システム「BLEnDer® RE」で多数の蓄電池をユニットごとに監視制御することにより、効率的に全体を制御し、蓄電システムの運転効率を向上
- 蓄電池をコンテナ型コンパクト構造(2段積み)とし、省スペース化および設置期間の短縮と工事費用の大幅削減を実現
システム構成
蓄電池監視制御システム | 「BLEnDer® RE」をベースに効率的な蓄電池制御を実現 |
NAS電池 (ナトリウム・硫黄) |
世界最大級の出力5万キロワット・容量30万キロワット時(約100m×約140m:面積約14,000m2)、コンテナ型252台(200キロワットコンテナ4台×63台) 〔日本ガイシ株式会社製〕 |
パワーコンディショナー | 800キロワット×63台 |
受変電設備 | 66/6.6kV変圧器×2台、6.6kV受変電設備 |