三菱電機株式会社は、海外市場向け昇降機の製造拠点であるMitsubishi Elevator Asia Co., Ltd.(三菱エレベーターアジア社、以下、AMEC社)の新試験塔が竣工し、6月に稼働開始しますのでお知らせします。
2016年の新工場の稼働など増産体制を整備するとともに、2015年のR&Dセンターの設立や今回の新試験塔の建設により開発・評価体制を強化し、現地での製品開発をさらに加速します。
新試験塔の概要
新試験塔 | 新工場(参考) | |
施設名 | Kiang Fah(キャンファー:タイ語で"空へ") | − |
建築面積 | 287m2(延床面積3,182 m2) | 約4,800m2(延床面積14,400m2) |
構造 | 鉄骨造(高さ68.3m、15階建相当) | 鉄骨造3階建 |
用途 | エレベーター機器の開発・設計・評価試験 | エレベーター機器(制御機器など)の製造 |
稼働時期 | 2017年6月 | 2016年5月 |
投資額 | 710百万バーツ(約22億円) |
新試験塔建設の狙い
AMEC社は、海外市場向け昇降機の中心的な製造拠点として、海外需要の拡大や地域ごとに異なる市場ニーズに対応するために、2015年10月にR&Dセンターを設立して現地での開発・設計を推進するとともに、2016年5月には新工場を稼働し、生産能力を従来の約1.5倍となる2万台へ増強してきました。
このような中、近年の建物高層化に対応した中高速機種の試験・評価に対応するため試験塔の高層化が必要となり、また、リニューアル需要の増加にも対応した専用機種の拡充のため、試験塔設備の充実化が必要となっていました。今回、新たな試験塔の建設により、開発・評価体制を強化し、現地での製品開発を加速します。
新試験塔の特長
- 試験・評価環境の充実化により、製品開発・評価体制を強化
- ・試験塔の高層化により、市場ニーズに対応した高速機種まで検証範囲を拡大
- ・リニューアル専用機種向けを含めた試験・評価設備の拡充により、開発・検証期間を短縮
- ・現地調達機器の採用を拡大し、コスト削減やリードタイム短縮を実現
お問い合わせ先
三菱電機株式会社 ビルシステム海外事業部
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