ニュースリリース

掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2018年2月6日
開発No.1805

高精度なビーム走査と小型化・低コスト化を実現

新方式のアレーアンテナ「REESA」を開発

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 三菱電機株式会社は、多数のアンテナ素子を個別にモーターで回転させて高精度にビーム走査※1できるアレーアンテナ※2「REESA※3(リーサ)」を開発しました。小型化・低コスト化もできることから、従来の空港レーダーや航空機などの移動体衛星通信の分野に加え、ドローンなどに搭載して映像を長距離伝送する装置や、工業用マイクロ波加熱装置などの新しい分野への展開も期待できます。

  • ※1アンテナから放射する電波(ビーム)の向きを変えること(走査)
  • ※2多数のアンテナ素子を配列して形成したアンテナ
  • ※3Rotational Element Electronically Scanned Arrayの略。商標申請中

開発の特長

1.アンテナ素子を個別にモーターで回転させ、高精度なビーム走査を実現
円偏波※4アンテナ素子を個別にモーターで回転させて位相(電波の山と谷の位置)を制御
位相を約2度刻みで細かく制御できるので※5、高精度なビーム走査を実現
機械駆動式パラボラアンテナ※6に比べ小型で、高周波モジュールを用いたアレーアンテナ※7に比べ安価
  • ※4電界と磁界の向きが回転しながら進む電波
  • ※5高周波モジュールを用いたアレーアンテナでは一般的に位相を約10〜20度刻みで制御
  • ※6アンテナ全体を機械的に回転させて(駆動部で向きを調整して)ビーム走査する方式
  • ※7アンテナ素子ごとに高周波モジュールを搭載してビーム走査する方式
2.高効率を実現し、低消費電力化に貢献
アンテナ素子への給電に低損失な中空型分配回路を採用し、12GHz帯で85%の高効率を実現※8
  • ※8アンテナへの入力電力に対する主方向への放射電力の割合。一般的に用いられているパラボラアンテナは70%程度

今後の展開

 2020年頃の製品化を目指します。
お問い合わせ先
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所

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