三菱電機株式会社は、家電製品に搭載されるブロアーモーターにおいて、小型でありながら業界トップクラス※1 の高効率と毎分12.5万回転の高速回転によるハイパワーを実現した高性能ブラシレスDCブロアーモーター「JC(ジェイシー)※2 モーター」を開発しました。これにより次世代家電製品の高性能化を実現していきます。
- ※1:2018年4月5日当社調べ、家庭用コードレスクリーナー用途において
- ※2:JC(ジェイシー)=Jet Core(ジェットコア)の頭文字
主な開発成果
- 独自のY型分割鉄心構造の最適化等で、小型化と業界トップクラスの高効率を実現
- ・巻線を行う4つの歯(ティース)ごとに分割した独自のY型分割鉄心構造の固定子(ステーター)を採用することで、小径化したスペースでも高密度巻を実現し、銅損※3 と鉄損※4 を低減
- ・気流剥離※5 を抑制する傾斜誘導翼をブロアー部の動翼に採用することで、空力的エネルギーの損失を低減
- ・歪みの少ない正弦波電流を採用することで、電流の急峻な変化を抑制し、鉄損をさらに低減
- ・現行品比で体積を36%低減※6、効率※7 を30%向上し、小型で業界トップクラス※1 の高効率を実現
- ※3:銅線に電流が流れるときに発生するエネルギー損失
- ※4:鉄心に磁束が流れるときに発生するエネルギー損失
- ※5:面に沿って流れる気流が翼面から離れて流れようとする現象。気流が大きく乱れ、エネルギー損失の原因となる
- ※6:当社コードレスクリーナーHC-VXシリーズ搭載ブロアーモーターとの比較
- ※7:効率=ブロアー効率×モーター効率×インバーター効率
- 業界トップクラスの毎分12.5万回転の高速回転でハイパワー(出力密度4倍)を実現
- ・ネオジム系プラスチック磁石と動力伝達用回転軸(シャフト)を一体成形した小径回転子(ローター)を採用することで、業界トップクラス※1 の毎分12.5万回転の高速回転を実現
- ・出力密度※8 で現行品比4倍※6 のハイパワーを実現
- ※8:出力密度=モーター出力÷モーター体積
今後の展開
モーターを活用した当社の家電製品の次世代モデルをはじめ、将来登場する様々な家電製品へ搭載していきます。
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