三菱電機株式会社は、自動運転に用いる3次元地図作成やインフラ管理などで活用される高精度3次元移動計測装置である三菱モービルマッピングシステム(MMS※1)の新製品として、小型・軽量化により輸送や着脱が容易で、自動車、鉄道、船舶や台車などを用いた多くの計測用途に活用できる「MMS-G」を12月25日に発売します。当社は今後、国内だけでなく、需要の拡大が見込まれる欧州・北米・アジア・オセアニアなど海外市場への展開を加速し、事業拡大を目指します。
この新製品は、2018年10月16日から18日までドイツ フランクフルトで開催される「INTERGEO」に出展します。
- ※1Mobile Mapping System:GPSアンテナ・レーザースキャナー・カメラなどの機器を車両に搭載し、走りながら道路や周辺の建物などの3次元位置情報を高精度に収集する装置
新製品の特長
- 小型・軽量化により輸送や着脱が容易で、多くの計測用途で活用が可能
- ・GNSS※2アンテナを3本から1本に集約するなど小型化を図り、約50%の軽量化※3を実現
- ・本体を2つに分割できる構造により、輸送の容易化と少人数での着脱が可能
- ・専用車両が不要で、自動車、鉄道、船舶や台車などに搭載し、多くの計測用途に対応
- ※2GNSS:Global Navigation Satellite System 全地球測位衛星システム
- ※3当社製MMS-G220Zとの比較において
- 多くの場面で高精度な計測を実現し、3次元地図作成やインフラ管理に貢献
- ・衛星信号を受信できないトンネルでも、慣性航法装置※4や車速センサーにより、計測可能
- ・高感度カメラの搭載により、夜間でも計測が可能
- ※4同装置の位置や速度、方位を検知する装置
- 専門作業者を必要とせず、簡単に計測が可能
- ・独自の計測制御ソフトウエアにより、複雑な設定なしに計測可能
- ・計測中の誤差の増減がリアルタイムに確認でき、効率的な計測を実現
- ・付属の後処理ソフトウエアにより、三次元レーザー点群の出力などの計測後のデータ処理が容易
今後の展開
当社は、測量やインフラ管理の需要が見込まれる欧州・北米・アジア・オセアニアなどの海外市場への展開を目指しています。特に欧米では、自動車の自動運転システムの実証が進められており、その基盤となる高精度3次元地図を整備するため、MMSの需要増加が見込まれます。
また、国内においては、測量や自動運転分野だけでなく、鉄道での計測、船舶による護岸計測、台車による計測などへの適用により、事業拡大を目指します。
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