ニュースリリース

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2018年10月11日
開発No.1822

世界最高出力の新開発レーザー増幅器を搭載

早期の豪雨予測に貢献する水蒸気・風計測ライダーの実証実験を開始

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 三菱電機株式会社は、新たに開発した世界最高出力※1の「アイセーフ高出力導波路型レーザー増幅器」を搭載した水蒸気・風計測ライダー※2で、積乱雲の発生原因となる空気中の水蒸気と上昇気流を同時に計測する実証実験を開始しました。今後、計測精度の向上などを確認し、実用化に向けた研究開発を進め、早期の豪雨予測に貢献します。

  • ※11.5μm帯 単一波長パルスレーザーにおいて。2018年10月11日現在(当社調べ)
  • ※2Lidar:Light Detection and Ranging

開発の背景と今後の展開

 近年、世界中でさまざまな異常気象による災害が増加しており、特にゲリラ豪雨については、住民の安全な避難行動を促すために、より早期の警報発令が求められています。従来の気象レーダーなどによる方法では、発生した積乱雲を観測し予測するため、予測から発生までの間で十分な避難時間を確保することに課題がありました。

 当社は今年5月から、より早期の豪雨予測の実現に向けて、積乱雲の発生原因となる空気中の水蒸気と上昇気流を、地上からのレーザー光によって同時に計測する、水蒸気・風計測ライダーの計測精度を高める実験を重ねています。

 今回、高感度な受信に適した波長を用いた、世界最高出力のレーザー増幅器を新たに開発し、この増幅器を搭載したライダーの実証実験を開始しました。実験では、空気中の水蒸気と上昇気流を、より早く、より高精度かつ広範囲に観測できることを確認し、早期の実用化を目指します。

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