塩麹篇
味噌や日本酒など身近な発酵食品に含まれ、美容や健康をサポートしてくれる食品として、近年あらためて注目を集めている"麹"。
麹の力をかりると料理の風味が向上して簡単に味がきまるので、実は時短料理にもつながります。
そこで、いつもの料理に使いやすい基本の塩麹のほか、多彩な麹調味料を使用したレシピをご紹介。時短でおいしいカラダいたわる料理をぜひお試しください。
今月は基本の塩麹を自家製でつくり、
その麹をつかって
カラダいたわる時短ごはん6品を
ご紹介します。
今回の麹でつくる調味料塩麹
塩麹は、米麹に塩と水を加えて発酵させた調味料で、まろやかな塩味が特徴です。麹に含まれている酵素が、食材のうま味を引き出し、肉や魚を柔らかくする効果があります。引き出されたうま味成分のおかげで、満足感のある味わいに仕上げられます。漬物やドレッシング、煮物など、いつものお料理にも使える万能調味料です。
【保存の目安:冷蔵で約3ヶ月】
作りやすい分量 / できあがり塩分濃度 13%
- 米麹(乾燥)100g
- 塩35g
- 水130g
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下ごしらえをする
米麹が板状に固まっている場合は、袋の上から手で揉みほぐしてバラバラにする。
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混ぜる
清潔な容器に米麹と塩を入れ、よく混ぜる。
水を注ぎ入れ、さらに混ぜ合わせた後、蓋を軽く閉める。 -
発酵
直射日光と湿気の多い場所を避け、常温に置く。1日に1回、清潔なスプーンなどでよくかき混ぜる。
麹の固い粒が潰れるくらい柔らかくなり、とろみや甘い香りがしてきたら完成。
(目安:夏は1週間~10日ほど、冬は10日~2週間ほど) -
保存
蓋をしっかり閉め、冷蔵庫で保存する。
・冷蔵庫で約3ヶ月保存可能です。保存中も味がまろやかに変化します。
・常温発酵では塩分濃度12~13%が腐敗防止に効果的です。計算方法は塩(g)÷(米麹(g)+塩(g)+水(g))×100。
・発酵時には炭酸ガスが発生するため、蓋は軽く閉め、容器は余裕のあるサイズを選びます。また、ジッパー付き保存袋で作ることも可能です。
・容器はガラス、プラスチック、陶器、ホーローが使用可能ですが、錆びない素材を使い、清潔を保ちましょう。
・ジッパー付き保存袋を使う場合、袋の口は完全に閉めず空気の通り道を作ると良いです。
・袋の口元を2回折り返してから材料を入れると、清潔に保て、発酵中も衛生的です。
・塩は自然塩がおススメで、マイルドな味わいになります。精製塩で作るより色が濃くなることがありますが、問題ありません。
・余った乾燥麹は、冷凍保存が便利です。空気を抜いて冷凍用保存袋で保存しましょう。
- 小西 君枝(こにしきみえ)
- 料理家 / フードコンサルタント
女子栄養大学卒業。
企業での商品企画開発を経て料理家として独立。フードアドバイザー、企業や飲食店などの商品開発、イベント調理、料理教室なども行う。素材を生かし、シンプルな調味料とハーブやスパイス、素材の組合せでワクワクするような料理を得意とする。
2024.11.05