INTERVIEW

インタビュー

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知らない世界を「知る」面白さを感じながら
デザインし、新たなものを生み出していく

落合 桜子さんの写真落合 桜子さんの写真

知らない世界を「知る」
面白さを感じながらデザインし、
新たなものを生み出していく

統合デザイン研究所 産業システムデザイン部
産業HMIデザイングループ
落合 桜子

三菱電機の統合デザイン研究所は、三菱電機が展開する幅広い事業領域において、ハードウエアやソフトウエアからサービスに至るまで、あらゆる側面から快適かつ使いやすいデザインの開発に取り組んでいます。今回は同研究所で産業系システムのインタフェースデザインに携わっている落合桜子さんに、仕事の楽しさや魅力、そしてプライベートとの両立について聞きました。

落合 桜子さん インタビューを受ける様子

大学でビジネスデザインを学び
困りごとの解決にチャレンジ

大学ではサービスデザインを専攻し、3年のときにビジネスデザインを学びました。ビジネスデザインとはグラフィカルなデザインではなく、ある課題を解決するためのビジネスモデルやサービスのアイデアを考え、提示する=デザインするものです。

当時は東日本大震災が起きた翌年で、テーマは「震災」に関するビジネスデザインでした。私は被災した方の困りごとをリサーチし、小さな子どもを持つお母さんに離乳食を作るキットを提供するビジネスモデルを考案しました。

実はそのとき、セミナーの講師として立っていたのが三菱電機の社員。そこで受けた講義は、とても共感でき、納得できるものでした。そこから「三菱電機で仕事をしてみたい」と思い立ち、2年後の大学院1年目の夏、2週間のインターンに参加しました。

落合 桜子さん インタビューを受ける様子

インターンで実感した雰囲気のよさが
入社への思いを強くする

三菱電機に対しては、「真面目で、少し堅い企業」というイメージを持っていましたので、インターンに参加したときも、その点に不安を感じていました。ところが実際は話しやすい社員の方ばかりで、職場の雰囲気もよく、居心地のよさを感じました。この体験が「この会社に入りたい」との思いをさらに強めた気がします。

インターンの課題はサイネージを使ったサービスデザインのアウトプットを出すというもの。大学院で具体的なビジネスモデルを検討・提案する産学連携プロジェクトを経験していましたから、それとほぼ同じ進め方で対応でき、無事に課題をこなせてホッとしたのを覚えています。

落合 桜子さん 仕事中の様子

「使い手」と「使いやすさ」を思い描き
画面UIを生み出していく

三菱電機に入社したのは2016年のことで、産業系システムの画面デザインを手掛けています。

もともとは公共向けやインフラに関するサービスデザインに携わりたいと考えていました。それは、世の中のために役立ちたいという大きな思いがあったというより、生活の中に自然とあるもののデザインに関わってみたかったからです。

今担当している産業系システムの画面デザイン(UI)は、日常生活の中で使われるというよりは、日常生活を支えるものと言ったほうがよいかもしれませんが、「ユーザーがどのように使うかを想像しながら検討していく」という学生時代に学んだサービスデザインの知識が役立っている実感があり、日々楽しく仕事に取り組んでいます。

産業分野で使われる画面作りでは、まずエンジニアなどその画面を使う人々の仕事を仕様書や技術資料から読み解きます。とにかくここに時間がかかります。さらに先輩社員やインターネットなどから情報を収集して専門的知識を身につけ、時に現場も見学し、「こういう画面が使いやすいだろう」と想像力も駆使しながら設計していきます。

業務で設計した画面

感覚としてはパズルや推理ゲームに取り組むようなところもあります。それがカタチになったときはうれしいですし、そもそも自分が知らない世界のことを「知る」のが好きなので、いつもやりがいや面白さを感じながら仕事をしています。

デザインは知識や経験を幅広く生かせる仕事。私自身、デザイン分野や産業系システムの知識に限らず、興味を持ったことは積極的に調べて、もっと幅広い視点からデザインを考えられるように成長していきたいですね。

落合 桜子さんの写真

INTEGRATED
DESIGN CENTER

落合 桜子さんの写真

仕事の楽しさと充実のプライベートの両立が三菱電機ならかなえられる

この4月、1年間の産休・育休から復帰しました。出産前は子ども中心の生活になるだろうというイメージがあり、復帰後、仕事が時間内に終わるかどうかの不安もあったのですが、思ったよりもバランスよくこなせています。

今はテレワークがほとんどで、チームのメンバーとも顔を合わせるのはオンライン会議の画面越しです。復帰後のサポートという点では、もちろんみなさんの配慮はあるものの、いい意味でそのサポートを感じていません。ですから遠慮や気後れもなく、出産前と変わらずに働いている感覚です。その点が私としてはとてもありがたいですね。

落合 桜子さんの写真

統合デザイン研究所は、社員のみなさんがとても話しやすく、相談をすると具体的なアドバイスを返してもらえます。「困ったことがあっても周りに聞けばなんとかなる」といつも安心感を覚えながら仕事ができています。

デザインは「正解」がたった一つ、というものではありません。画面作りの段階ではみなさんからいろいろな意見を伺い、そこから自分なりの正解を見つけて作りこんでいきます。この仕事に興味を持った方には、他の人の意見に耳を傾け、柔軟に受け入れるマインドをぜひ持っていただけたらと思います。

私自身、仕事に楽しく取り組みながら自分の生活も充実させたいと考えており、三菱電機はその望みをかなえてくれる会社だと実感しています。

1日の過ごし方は?

08:30

始業
娘と朝食を取り、保育園に連れていく夫を見送ってから仕事開始。30分程度かけてチャットやメールで情報チェック。

09:00

デザイン業務
午前中いっぱいはデザイン業務に取り組むことが多いですね。画面デザインの前には仕様書や資料をとにかく読み込みます。

11:50

お昼休み
テレワークで自宅にいるのでさっと簡単なものを作って食べたり、家事をこなしたりしながら過ごします。

12:35

ミーティング
14:00頃からオンラインでミーティング。それまではその準備をして、1~2時間のミーティング後は内容を整理。

17:20

終業
保育園に娘を迎えにいくまで仕事しています。保育園は家のすぐ裏なので近くて便利。18:00頃から娘との夕食がスタート。

休日の過ごし方

やっぱり今は1歳5カ月(取材時)の娘中心の暮らしですね。離乳食はほぼ終わりで、果物が好き。偏食が出てきていますが、お味噌汁は飲んでくれるのでありがたいです。
休日もとにかく子どもと遊ぶ!近くにある大きな公園で遊ばせたり、イベントがあれば連れていったりします。それから最近は編み物にハマっていまして、子どもの服を作ったりしています。

休日を過ごす落合 桜子さんの写真

PROFILE

落合 桜子さんの写真

統合デザイン研究所
産業システムデザイン部
産業HMIデザイングループ
落合 桜子

2016年4月入社。大学時代はサービスデザインを専攻し、産学連携プロジェクトで実践的なデザインを学んだ。現在は産業系システムのユーザーインタフェース開発に携わり、水処理場などインフラ施設で使用するシステムの操作画面デザインや、企業の脱炭素化に向けたソリューションの開発も手掛ける。

2016年4月入社。大学時代はサービスデザインを専攻し、産学連携プロジェクトで実践的なデザインを学んだ。現在は産業系システムのユーザーインタフェース開発に携わり、水処理場などインフラ施設で使用するシステムの操作画面デザインや、企業の脱炭素化に向けたソリューションの開発も手掛ける。