各事業所で、生きもの調査から
始まる自然との共生を推進
近隣の海や山とのつながりに配慮した取組みを検討
長崎地区では、敷地内にどのような生きものが生息しているのかを知るため、2015年5月から2回に分けて生きもの調査を実施しました。
事業所がある時津町は、自然豊かな土地柄です。長崎県の生物多様性保全計画で重要な取組み対象となっている内海「大村湾」に面する一方、周囲は山で囲まれており、水生・陸生とも様々な生きものを見ることができます。こうした周辺環境とのつながりを意識し、共生に向けた取組みを展開しています。
事業所所在地
〒851-2102 長崎県西彼杵郡時津町浜田郷517番7号
主な取扱製品
車両空調機器、非常用発電設備、可動式ホームドア、大型映像情報システム
主な取組みテーマ
- ■事業所敷地内および周辺地域で生きもの調査を実施、結果を地域行政と共有 [A-2-(1)] [A-2-(3)] [B-4-(5)]
- ■敷地内で確認できた生きものを周知 [A-2-(2)] [C-7-(1)]
- ■敷地内で確認された特定外来種を駆除 [A-1-(2)]
[ ] 内は取組みテーマの分類を示します。詳細については以下を参照ください。
取組みの特徴
- ■周辺地域でも生きもの調査を実施。確認された生きものについては地域行政に報告
- ■生きもの調査結果を独自の「生きもの図鑑」や看板などで従業員や見学者に周知
長崎地区の活動の方向性
以下は三菱電機グループの各事業所による生物多様性保全活動の方向性を示した一覧表です。
長崎地区の活動がどの方向性に当てはまるのかを、色で示しています。
地域の自然との共生に向けて様々な取組みを実施
活動の方向性 |
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※1開発圧:棲みかの破壊。事業拠点を新たに建設することや、天然資源の採取などのために開発が行われること(サプライチェーンでの開発を含めて)、などが該当。操業による水の使用が周辺地域や水源、ひいては生きものの生息環境に影響を与える場合などもこれに含まれると考えられる。
※2外来種圧:その地域にもともと存在しない生きものが、外構や建物の脇の緑地、生垣などをつくる際に地域の外から樹木や草木を導入することがある。何気なく行われる生きものの移動が、地域固有の種の生息を脅かしたり、遺伝的な汚染の原因となることがある。
※3外来生物法の「特定外来生物の飼育、栽培、保管又は運搬」に関する規定に則り活動を実施。
生きもの調査結果
長崎地区は、外部の調査会社の協力のもと、2015年5月、2016年9月に生きもの調査を実施しました。それぞれの調査で、敷地内で247種、208種の動植物を確認しました。
長崎地区 生きものリスト(2015年5月)(PDF:92KB)
調査結果に基づく行動
調査結果を社内外へ発信すべく、看板の設置などを行っています。また、特定外来生物※1であるナルトサワギクが確認されたことを受けて、その駆除にも取り組んでいます。
本種には年間を通して黄色い花を咲かせるなどの特徴があります。こうした目印をもとに、担当者が敷地内を目視調査し、株のある場所と数を記録。スコップで根から掘り出して処理しています。調査・駆除にあたっては、徳島県がWebサイトで公表している内容※2を参考としています。
2018年4月に最初の調査を行い、その後も定期的に状況を確認しています。
※1 特定外来生物:「外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるもの」(出典:環境省ホームページ)
https://www.env.go.jp/nature/
intro/1law/outline.html
※2 徳島県ホームページ 「【ご注意ください!】ナルトサワギクは特定外来生物です」
https://www.pref.tokushima.lg.jp/
ippannokata/kurashi/shizen/
2016021600264/