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See the moon 2007

月のみちかけを写そう

満月

満月の写真 月を大きく写すには、焦点距離の長い望遠レンズが向いています。35ミリの銀塩カメラの場合、フィルム上に写る月は撮影レンズの焦点距離の約100分の1、すなわち50ミリの標準レンズではフィルム上で0.5ミリになります。したがって300ミリの望遠レンズではフィルム上の大きさは3ミリになります。デジタルカメラの場合、撮像素子が35ミリサイズより小さいときは月はやや大きく写りますが、基本条件は同じです。
(600ミリF4望遠レンズに2倍エクステンダーを装着し1200ミリF8に。ISO50露出4分の1秒)

上弦の月

上弦の月の写真

月面のクレーターなどを撮影するには、望遠鏡にカメラを取りつけて撮影します。最も簡単な写し方は、肉眼で接眼レンズを覗く代わりに、接眼レンズにレンズのついたカメラを取りつけて撮影する方法です。仮に30倍の望遠鏡に50ミリレンズのついたカメラを取りつけると、合成焦点距離は30×50=1500ミリで、フィルム上の月は15ミリになり、クレーターがはっきり写るようになります。
(口径8センチ40倍に50ミリレンズのついたカメラで撮影。ISO10 露出2秒)

皆既月食

皆既月食の写真 太陽、地球、月が一直線になり、月が地球の本影に入るときに皆既月食が起こります。このとき月の光量は極端に下がりにぶい赤銅色(しゃくどういろ)に見えるようになります。撮影方法は望遠レンズか望遠鏡で撮影しますが、月食時の月の明るさは毎回異なるうえ、月の高度によっても違います。露出を変えて数コマ撮影することをおすすめします。
(300ミリF2.8望遠レンズに2倍エクステンダーを装着し600ミリF5.6に。ISO400露出5秒)
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