『胎内星まつり』で数々のイベントが行われるメインステージは、胎内自然天文館の前に設置されています。この胎内自然天文館は、2004年4月、『星まつりが開催される場所に天文台が欲しい』という主催者や参加者の要望もあり、星まつり21年目の年にオープンとなりました。今では、星まつりのシンボルと言えるその存在は、星まつりを支えてきたたくさんの方々の熱い思いがつまっているような気がしました。
- 夕暮れ時に美しいシルエットをみせる胎内自然天文館。
観測ドームには新潟県最大級・口径60センチの反射望遠鏡が設置され、月や星をみることができます。この日は星まつりということで、望遠鏡を覗くために階段下まで長蛇の列ができていました。望遠鏡の周りは、外も中も大にぎわいです。
展示ホールにも望遠鏡が設置されており、日中は遠くの山々や胎内の自然をみることができます。県立自然公園の一画、胎内平の中に設置されている胎内自然天文館は、その豊かな自然を満喫することもできるのです。また、ここでは太陽の観察ができます。胎内自然天文館の鈴木さんによると、太陽の観察ができる所は、全国でも14カ所くらいしかないそうです。貴重な体験を味わうことができますね。夜は、もちろん星空観望会も実施しています。
- 口径60センチの反射望遠鏡。この日のターゲットは木星でした。
ここ胎内平は、全国的にみても空気の安定している場所で(だから星まつりの会場になったんですね)星を見るのに適しているといいます。星まつり以外の日でも、望遠鏡を持っていなくても、胎内自然天文館で星空観測ができるので、ぜひ多くの方に訪れてほしいです。高速道路事情などにより今年は特に遠方からのお客さまも多く、週末には家族連れでにぎわい、新潟市からリピーターもいるようです。一度来たらまた来たくなる、そんな魅力に溢れた場所なんですね。
- 胎内自然天文館鈴木さん。お忙しいところ施設のご案内をしていただきました。