MACTがあるトルコ西部のマニサ県には、日系も含めた様々な海外企業の工場が立ち並び、また、自宅がある隣のイズミル県も観光地として人気があることから、異文化を受け入れやすい自由な風土が醸成されています。
お店には地元で作られたお酒が並んでいたり、街中では豪勢なクリスマスの装飾にお目にかかれたりと、赴任前に抱いていたトルコのイメージを覆されました。



2021.06.17
皆さんはじめまして。
MITSUBISHI ELECTRIC TURKEY KLIMA SISTEMLERI URETIM A.S(以下、MACT)に勤務しております、中村と申します。
このブログでは、トルコの職場や現地での生活についてお伝えします。
私は2008年に入社し、欧州からアジア、アメリカまで世界各国の家庭用ルームエアコンの開発を担当してきました。
そこから2017年にMACTの設立に携わった後、開発部隊の立ち上げのために赴任してまいりました。
イズミルの象徴ともいえる、時計台
MACTがあるトルコ西部のマニサ県には、日系も含めた様々な海外企業の工場が立ち並び、また、自宅がある隣のイズミル県も観光地として人気があることから、異文化を受け入れやすい自由な風土が醸成されています。
お店には地元で作られたお酒が並んでいたり、街中では豪勢なクリスマスの装飾にお目にかかれたりと、赴任前に抱いていたトルコのイメージを覆されました。
イズミル西端 チェシメの海
MACTでは欧州向けのルームエアコンを製造しており、従業員は現在450名ですが生産規模に合わせて年々増加しています。
現在は組織を強化しながら設計業務に関する仕組みを整備する一方で、小規模の開発を繰り返し、より大きな開発へステップアップしていくための準備を進めています。
MACT外観
職場では事務所でも現場でも、顔を合わせると挨拶と共に"nasıl sın?(How are you?)", "İiim,Teşekkürler(Fine, thank you)"といったお決まりのやり取りから始まります。
これは取引先とWeb会議でも毎度行われ、和やかな雰囲気で打ち合わせがスタートします。
左:Berkさんは組み立てラインをコントロールし、試作も改善も難なくこなしていく頼れるチーフです
右:Mertさんは通訳という経験を活かし、本邦設計側・現地取引先双方の状況を調整しながらプロジェクトを進めていくVE活動の要です
休憩時にトルココーヒーで占い(*)をしている光景も見られたりして、のほほんとした印象をトルコ人に対し抱いていたのですが、ピンチが迫った際にはいち早くそれを察知し、以心伝心の連携で一致団結していち早く対処する、といった姿を見せてくれます。
これまで何度か目の当たりにしてきましたが、このような小説にも勝るような展開には毎度感動させられます。
こうした先入観とのギャップに驚かされるところも海外の面白さだと思います。
トルココーヒー。飲んだ後に裏返して、作られた模様で占いをしています
*トルコの人々は昔からコーヒーを愛してやまず、古くからコーヒーに関し独自の文化が発達しています。
その一つとして、飲み終えた後のカップに沈殿しているコーヒー粉の形(量・粘度により様々な模様になる)で占いをする習慣が根付いています。
最近はスマートフォンで撮影した画像を使い、手軽に占ってくれるアプリも流行っています。
それではまた次回。 Görüşmek üzere(ギョルシュメッキ ウゼレ)!