シーケンサ MELSEC iQ-Rシリーズ 特長 CPU
プロセスCPUユニット/SIL2プロセスCPUユニット/二重化機能ユニット
小規模で単純なループ制御から大規模で複雑なループ制御まで、プロセスの状況に応じたきめ細かな計装制御を行えるCPUユニットです。計装専用のコントローラ(DCSなど)から置き換えることで、初期費用および運用費用を削減できます。
また二重化機能ユニットを使用すると、信頼性の高い二重化システムを構築できます。
SIL2プロセスCPUユニットIEC 61508 SIL 2
インタフェース
特長<sup>DCSの機能を低コストのオートメーションシステムで実現</sup>
- 豊富なプロセス命令
- 最大300制御ループ
- 低コスト
- 2自由度型PID、サンプルPI、オートチューニングといった豊富なプロセス命令や、最大300制御ループの大規模な計装制御を行えます
- 分散制御システム(DCS)に匹敵する制御を、より低コストなオートメーションシステムで実現します
二重化システムの柔軟な配置が可能
- 最大550mまで延長
- 柔軟なシステム構築
- 二重化システム間は最大550mまで延長できるので、制御系と待機系のシステムを別々の制御盤に遠方配置できます
- 制御盤設置の自由度が増し、より柔軟にシステムを構築できます
高速系切替えで高信頼の制御を実現
- 光ファイバーケーブル
- 高速系切替え
- 高信頼
- トラッキングケーブルとして使用可能な光ファイバーケーブルはノイズ耐性に優れているため、高速データ通信ができます
- 制御系CPUから待機系CPUへの高速系切替え(約10ms)により、高信頼の継続制御を実現できます
トラブル発生時でも高信頼の継続運転
- シングルポイント削減
- 様々な二重化構成
- オンライン交換
-
二重化システムは、制御システムの用途や規模に応じた様々な二重化構成において、シングルポイントを削減できます。エラー発生時にも継続運転が可能です
- 制御系CPUと待機系CPUによる二重化構成
- 二重化システム用増設ベース*1による増設ケーブル二重化構成
- CC-Link IEフィールドネットワークの二重ループによるネットワーク二重化構成
- リモート局に2台のリモートヘッドを装着したリモートヘッドユニット二重化構成
- トラブル発生時にはシステムの運転を継続したまま、各種ケーブル、ユニットをオンライン交換できるので、迅速なトラブル対応ができます
- *1.プロセスCPUユニット(R□PCPU)のみ対応しています。
各種ソフトウェア・機器の情報連携で開発を効率化
- 画面作成効率化
- 拡張性の高いシステム
- 開発効率化
- エンジニアリングソフトウェアGX Works3とSCADAソフトウェアGENESIS64™、GT SoftGOT2000、監視機器GOT2000が情報連携することで、効率的に画面を作成できます
- これらの機器・ソフトウェアを組み合わせることで、小規模から大規模まで拡張性の高い監視制御システムを構築できます
各系の接続機器やネットワークの異常を検出可能
- 二重化システムの両系診断
- 二重化システムの信頼性向上
- 二重化システムの制御系と待機系の両方で、外部機器やネットワークを診断するプログラムを実行することで各系に接続されている機器やネットワークで発生している異常をそれぞれの系で検出できます
性能仕様
プロセスCPUユニット/SIL2プロセスCPUユニット性能仕様
LD:ラダーダイアグラムST:ストラクチャードテキストFBD:ファンクションブロックダイアグラムSFC:シーケンシャルファンクションチャート
項 目 | R08PCPU | R16PCPU | R32PCPU | R120PCPU |
---|---|---|---|---|
演算制御方式 | ストアードプログラム繰返し演算 | |||
入出力制御方式 | リフレッシュ方式(ダイレクトアクセス入出力(DX、DY)の指定によりダイレクトアクセス入出力可) | |||
プログラム言語 | LDSTFBDSFC |
|||
プログラミング拡張機能 | ファンクションブロック(FB)、ラベルプログラミング(システム/ローカル/グローバル) | |||
プログラム実行タイプ | 初期実行タイプ*2、スキャン実行タイプ*2、定周期実行タイプ、イベント実行タイプ*2、待機タイプ*2 | |||
入出力点数[X/Y][点] | 4096 | 4096 | 4096 | 4096 |
コンスタントスキャン[ms](スキャンタイムを一定にする機能) | 0.2~2000 (0.1ms単位で設定可能) |
|||
メモリ容量 | ||||
プログラム容量[ステップ] | 80K | 160K | 320K | 1200K |
プログラムメモリ[バイト] | 320K | 640K | 1280K | 4800K |
デバイス/ラベルメモリ(ECC対応)*3[バイト] | 1188K | 1720K | 2316K | 3380K |
データメモリ[バイト] | 5M | 10M | 20M | 40M |
命令処理時間 | ||||
LD命令[ns] | 0.98 | 0.98 | 0.98 | 0.98 |
MOV命令[ns] | 1.96 | 1.96 | 1.96 | 1.96 |
E+命令(浮動小数点加算)[ns] | 9.8 | 9.8 | 9.8 | 9.8 |
ST言語 IF命令*4[ns] | 1.96 | 1.96 | 1.96 | 1.96 |
ST言語 FOR命令*4[ns] | 1.96 | 1.96 | 1.96 | 1.96 |
PC MIX値*5[命令/µs] | 419 | 419 | 419 | 419 |
周辺機器接続ポート | ||||
USB2.0 High Speed(miniB) | ● | ● | ● | ● |
Ethernet(100BASE-TX/10BASE-T) | ● | ● | ● | ● |
メモリインタフェース*6 | ||||
SDメモリカード | ● | ● | ● | ● |
拡張SRAMカセット | ● | ● | ● | ● |
機能*7 | ||||
多重割込み機能 | ● | ● | ● | ● |
標準PID制御機能 | ● | ● | ● | ● |
プロセス制御機能 | ● | ● | ● | ● |
データロギング機能 | ● | ● | ● | ● |
セキュリティ機能 | ● | ● | ● | ● |
ユニット間同期機能*8 | ● | ● | ● | ● |
SLMP通信機能 | ● | ● | ● | ● |
オンラインユニット交換 | ● | ● | ● | ● |
シンプルCPU通信機能*9 | ● | ● | ● | ● |
Webサーバ機能 | ● | ● | ● | ● |
項 目 | R08PSFCPU-SET*10 | R16PSFCPU-SET*10 | R32PSFCPU-SET*10 | R120PSFCPU-SET*10 |
---|---|---|---|---|
演算制御方式 | ストアードプログラム繰返し演算 | |||
入出力制御方式 | リフレッシュ方式(ダイレクトアクセス入出力(DX、DY)の指定によりダイレクトアクセス入出力可) | |||
プログラム言語 | LDST*2FBD*2 |
|||
プログラミング拡張機能 | ファンクションブロック(FB)、ラベルプログラミング(システム/ローカル/グローバル) | |||
プログラム実行タイプ | 初期実行タイプ*2、スキャン実行タイプ*2、定周期実行タイプ、イベント実行タイプ*2、待機タイプ*2 | |||
入出力点数[X/Y][点] | 4096 | 4096 | 4096 | 4096 |
コンスタントスキャン[ms](スキャンタイムを一定にする機能) | 0.2~2000 (0.1ms単位で設定可能) |
|||
メモリ容量 | ||||
プログラム容量[ステップ] | 80K*11 | 160K*11 | 320K*11 | 1200K*11 |
プログラムメモリ[バイト] | 320K | 640K | 1280K | 4800K |
デバイス/ラベルメモリ(ECC対応)*3[バイト] | 1178K | 1710K | 2306K | 3370K |
データメモリ[バイト] | 5M | 10M | 20M | 40M |
命令処理時間 | ||||
LD命令[ns] | 0.98 | 0.98 | 0.98 | 0.98 |
MOV命令[ns] | 1.96 | 1.96 | 1.96 | 1.96 |
E+命令(浮動小数点加算)[ns] | 9.8 | 9.8 | 9.8 | 9.8 |
ST言語 IF命令*4[ns] | 1.96 | 1.96 | 1.96 | 1.96 |
ST言語 FOR命令*4[ns] | 1.96 | 1.96 | 1.96 | 1.96 |
PC MIX値*5[命令/µs] | 419 | 419 | 419 | 419 |
周辺機器接続ポート | ||||
USB2.0 High Speed(miniB) | ● | ● | ● | ● |
Ethernet(100BASE-TX/10BASE-T) | ● | ● | ● | ● |
メモリインタフェース*6 | ||||
SDメモリカード | ● | ● | ● | ● |
拡張SRAMカセット | ● | ● | ● | ● |
安全規格 | ||||
IEC 61508 SIL 2 | ● | ● | ● | ● |
機能*7 | ||||
多重割込み機能 | ● | ● | ● | ● |
標準PID制御機能 | ● | ● | ● | ● |
プロセス制御機能 | ● | ● | ● | ● |
セキュリティ機能 | ● | ● | ● | ● |
SLMP通信機能 | ● | ● | ● | ● |
オンラインユニット交換 | ● | ● | ● | ● |
- *2.安全制御プログラムでは使用できません。
- *3.拡張SRAMカセットを装着することにより、デバイス/ラベルメモリエリアを拡張できます。
- *4.ST言語のIF文、FOR文などの制御構文は、複数の命令を組み合わせて実現しており、条件に応じて処理時間が加算されます。
- *5.1µsで実行する基本命令やデータ処理などの平均命令数です。数値が大きいほど処理速度が速いことを示します。
- *6.メモリインタフェースについてはこちらをご参照ください。
- *7.メモリダンプ機能、リアルタイムモニタ機能は使用できません。
- *8.ユニット間同期機能は二重化モードでは使用できません。
- *9.シンプルCPU通信機能の接続機器一覧はこちらをご参照ください。
- *10.SIL2プロセスCPUユニット(R□PSFCPU)とSIL2機能ユニット(R6PSFM)のセット品でのみお求めいただけます。
- *11.安全制御プログラム用に40Kステップのプログラム容量が割り付けられています。
二重化機能ユニット性能仕様
項 目 | R6RFM |
---|---|
接続ケーブル | 光ファイバーケーブル(マルチモードファイバー) |
最大ケーブル長[m] | 550(コア外径50µm時) |
トラッキング転送容量[ワード] | 1M |