Factory Automation

シーケンサ MELSEC iQ-Rシリーズ 特長 CPU

シーケンサCPUユニット

標準的なシーケンス制御ができるCPUユニットです。プログラム容量は10K~1200Kステップまでラインアップしており、システム規模に合わせて柔軟にお選びいただけます。Webサーバ機能やデータベース機能など豊富な内蔵機能を備えており、お客様の生産性向上に貢献します。

大規模

中規模

ネットワーク内蔵

CC-Link IEを内蔵したシーケンサCPUユニットです。
ネットワーク部の2つのEthernetポートは、別々のネットワークを組み合わせて使用できます。
CPU部のEthernetポートは、Ethernetの通信ポートとして使用できます。

ネットワークの組合せ*1

  • *1.CC-Link IEフィールドネットワークとCC-Link IEコントローラネットワークの同時使用はできません。

インタフェース

特長<sup>扱いやすいデバイス/ラベルエリアで簡単プログラミング</sup>

  • 最大9882Kワード
  • 簡単プログラミング
  • データ活用
  • シーケンサCPUユニット+拡張SRAMカセットで、最大9882Kワードまでデバイス/ラベルメモリエリアを拡張できます
  • 拡張されたエリアにデバイス/ラベルなどの範囲を自由に割り付けられ、簡単にプログラミングできます
  • SDメモリカードにロギングデータなどを保存すれば、パソコンでデータを分析するなどの活用ができます

高速な信号も確実にシーケンサに取込み

  • 定周期割込み
  • 最小間隔50µs
  • 高速制御
  • 割込みプログラムをスキャンタイムと別の定周期(最小間隔50µs)で実行できます
  • スキャンタイムより早く入力処理が実行できるので、取りこぼしがありません。高速でワークが流れるような製造ラインに効果的です

イベント履歴の格納で、トラブル発生時も安心

  • 時系列で表示
  • 原因調査
  • 復旧対応
  • 各ユニットで発生したイベントをシーケンサCPUユニットに格納できます
  • プログラム書込み操作、エラー発生などの情報を時系列で表示できるので、トラブル発生時の原因調査、復旧対応を迅速に行えます

デバイスの値を簡単収集・表示

  • 内蔵メモリに保存
  • トレーサビリティー
  • デバッグ
  • 簡単なパラメータ設定をするだけで、デバイス/ラベルの値をロギングデータとして収集し、SDメモリカードまたはCPU内蔵メモリに保存できます。またUSBやEthernet経由でリアルタイムにモニタもできます
  • GX LogViewerのリアルタイムモニタ機能を使えば、対象デバイスの微小な変化のタイミングを簡単に確認でき、工場のトレーサビリティー、設備の立上げ、トラブル時のデバッグに役立ちます

Webブラウザから簡単診断・モニタ

  • CPU診断
  • デバイス一括モニタ
  • お客様独自のWebページ
  • CPU内蔵の「Webサーバ機能」を使うと、パソコンやタブレットのWebブラウザからCPU診断やデバイス一括モニタが作画しなくても簡単に利用できます
  • エンジニアリングソフトウェアGX Works3を接続しなくても、トラブル発生時の一次診断が簡単にできます
  • 「ユーザWebページ作画ツール」では用意された各図形部品を自由に配置することで、お客様の独自のイメージを簡単に実現できます*2
  • *2.こちらから、「ユーザWebページ作画ツール」を無償でダウンロードいただけます。

簡単なパラメータ設定のみで、他社PLCとも簡単データ連携

  • パラメータ設定のみ
  • 他社PLCとの連携
  • 簡単データ収集
  • シーケンサCPUユニットを使うと、パラメータ設定のみで、当社シーケンサだけでなく既設の他社PLCともデバイスデータのやり取りができます*3(シンプルCPU通信機能)*4
  • 既設シーケンサのプログラムを変更せずに、簡単にデータ収集ができます
  • *3.R□ENCPU(ネットワーク部)またはRJ71EN71を使用した場合、他社PLCと接続できます。
  • *5.内蔵Ethernetポートとの通信のみ対応しています。

シンプルCPU通信機能の接続機器一覧*4

Ethernet接続2023年4月現在

接続元 接続対象機器
CPU内蔵Ethernet MELSEC iQ-Rシリーズ(CPU内蔵Ethernet)
MELSEC iQ-Fシリーズ(CPU内蔵Ethernet)
MELSEC-Qシリーズ(CPU内蔵Ethernet、Ethernetユニット経由*6 *7
MELSEC-Lシリーズ(CPU内蔵Ethernet、Ethernetユニット経由*6 *7
SLMP対応機器(QnA互換3Eフレーム)
MELSEC-A/AnSシリーズ(Ethernetユニット経由)*7
MELSEC-Fシリーズ(Ethernetユニット経由)*7
RJ71EN71、
RnENCPU(ネットワーク部)
MELSEC iQ-Rシリーズ(CPU内蔵Ethernet、Ethernetユニット経由)
MELSEC iQ-Fシリーズ(CPU内蔵Ethernet)
MELSEC-Qシリーズ(CPU内蔵Ethernet、Ethernetユニット経由)
MELSEC-Lシリーズ(CPU内蔵Ethernet、Ethernetユニット経由)
SLMP対応機器(QnA互換3Eフレーム)
MELSEC-A/AnSシリーズ(Ethernetユニット経由)*8
MELSEC-Fシリーズ(Ethernetユニット経由)*8
オムロン CS/CJシリーズ(FINS)
キーエンス KVシリーズ(SLMP:QnA互換3Eフレーム)
パナソニック FP2SH/FP7シリーズ(MEWTOCOL)
安川電機 MP3000シリーズ/MP2000シリーズ(拡張MEMOBUS)
横河電機 FA-M3シリーズ(パソコンリンク)
MODBUS/TCP対応機器(MODBUS/TCP)
富士電機 MICREX-SXシリーズ(ローダコマンド)*9
ジェイテクト TOYOPUCシリーズ(コンピューターリンク)*9
Siemens S7シリーズ(S7 Communication)*9
  • *6.RnPCPUおよびRnSFCPUでは選択できません。
  • *7.対応バージョン“49”以降(R00、01、02CPUは“17”以降)
  • *8.対応バージョン“39”以降
  • *9.対応バージョン“42”以降

シリアル接続

接続元 接続対象機器
RJ71C24 MELSEC-A/AnSシリーズ(CPU内蔵COM)
MODBUS(RTU)対応機器(MODBUS)*10
MODBUS(ASCII)対応機器(MODBUS)*10
  • *10.対応バージョン“15”以降

データベース機能で簡単データ管理

  • 内蔵DB
  • Unicode®
  • 多品種生産
  • 従来パソコンで管理していたレシピデータや生産実績データを、シーケンサ内蔵データベースで簡単に管理できます
  • データベースはSDメモリカード上に作成され、専用命令を用いてデータの追加/更新/検索/削除が簡単にできます
  • データベースをUnicode®テキストファイル形式でインポート・エクスポートし、簡単に表計算ソフトと連携したり、ネットワーク経由でパソコン上のアプリケーションから直接アクセスしたりできます
  • 多品種生産を行う食品・飲料製造ラインでの、レシピデータ変更や生産実績管理に活用いただけます

バッテリーレスの運用で、メンテナンスコスト削減

  • 中規模向けシーケンサCPUユニット(R00CPU/R01CPU/R02CPU)は不揮発性メモリを内蔵しているため、シーケンサの電源を切っても、デバイスやラベルのラッチデータをバッテリーレスで保存できます
  • その他のシーケンサCPUユニットでも、バッテリーレスオプションカセットを装着することで、同様にバッテリーレスでラッチデータを保存できます
  • 定期的なバッテリー交換が不要になり、メンテナンスコストを削減できます

バッテリーレスオプションカセット(NZ1BLC)対応ユニット

項 目 対応ユニット
シーケンサCPUユニット R04(EN)CPU、
R08(EN)CPU、
R16(EN)CPU、
R32(EN)CPU、
R120(EN)CPU

性能仕様

シーケンサCPUユニット性能仕様

LD:ラダーダイアグラムST:ストラクチャードテキストFBD:ファンクションブロックダイアグラムSFC:シーケンシャルファンクションチャート

項 目 R00CPU R01CPU R02CPU R04(EN)
CPU
R08(EN)
CPU
R16(EN)
CPU
R32(EN)
CPU
R120(EN)
CPU
演算制御方式 ストアードプログラム繰返し演算
入出力制御方式 リフレッシュ方式(ダイレクトアクセス入出力(DX、DY)の指定によりダイレクトアクセス入出力可)
プログラム言語

LDSTFBDSFC

プログラミング拡張機能 ファンクションブロック(FB)、ラベルプログラミング(システム/ローカル/グローバル)
プログラム実行タイプ 初期実行タイプ、スキャン実行タイプ、定周期実行タイプ、イベント実行タイプ、待機タイプ
入出力点数[X/Y][点] 4096 4096 4096 4096 4096 4096 4096 4096
コンスタントスキャン[ms](スキャンタイムを一定にする機能) 0.5~2000
(0.1ms単位で設定可能)
0.2~2000
(0.1ms単位で設定可能)
メモリ容量
プログラム容量[ステップ] 10K 15K 20K 40K 80K 160K 320K 1200K
プログラムメモリ[バイト] 40K 60K 80K 160K 320K 640K 1280K 4800K
デバイス/ラベルメモリ*11[バイト] 252K 252K 252K 400K 1188K 1720K 2316K 3380K
データメモリ[バイト] 1.5M 1.5M 1.5M 2M 5M 10M 20M 40M
命令処理時間
LD命令[ns] 31.3 31.3 3.92 0.98 0.98 0.98 0.98 0.98
MOV命令[ns] 62.7 62.7 7.84 1.96 1.96 1.96 1.96 1.96
E+命令(浮動小数点加算)[ns] 100.0 100.0 17.6 9.8 9.8 9.8 9.8 9.8
ST言語 IF命令*12[ns] 31.3 31.3 3.92 1.96 1.96 1.96 1.96 1.96
ST言語 FOR命令*12[ns] 31.3 31.3 3.92 1.96 1.96 1.96 1.96 1.96
PC MIX値*13[命令/µs] 19 19 146 419 419 419 419 419
周辺機器接続ポート
USB2.0 High Speed(miniB)
Ethernet(100BASE-TX/10BASE-T)
CC-Link IE通信ポート
Ethernet
(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)
*14*15 *14*15 *14*15 *14*15 *14*15
CC-Link IEフィールドネットワーク Basic通信ポート
Ethernet
(100BASE-TX/10BASE-T)
メモリインタフェース
SDメモリカード
拡張SRAMカセット
機能
多重割込み機能
標準PID制御機能
データベース機能
メモリダンプ機能
データロギング機能 *16 *16
リアルタイムモニタ機能
セキュリティ機能
ユニット間同期機能
SLMP通信機能
シンプルCPU通信機能
Webサーバ機能
  • *11.拡張SRAMカセットを装着することにより、デバイス/ラベルメモリエリアを拡張できます。
  • *12.ST言語のIF文、FOR文などの制御構文は、複数の命令を組み合わせて実現しており、条件に応じて処理時間が加算されます。
  • *13.1µsで実行する基本命令やデータ処理などの平均命令数です。数値が大きいほど処理速度が速いことを示します。
  • *14.R□ENCPUのみ対応。ネットワークの詳細については、こちらに記載のRJ71EN71の性能仕様をご確認ください。
  • *15.Ethernet、CC-Link IEコントローラネットワーク(ツイストペアケーブル)、CC-Link IEフィールドネットワークを組み合わせて使用可能。
    ただし、Ethernet×2チャンネルの同時使用、およびCC-Link IEフィールドネットワークとCC-Link IEコントローラネットワークの同時使用はできません。
  • *16.ロギングデータは、SDメモリカードにのみ保存できます。

SDメモリカード*17性能仕様

項 目 NZ1MEM-2GBSD NZ1MEM-4GBSD NZ1MEM-8GBSD NZ1MEM-16GBSD
種別 SDメモリカード SDHCメモリカード SDHCメモリカード SDHCメモリカード
容量[バイト] 2G 4G 8G 16G
  • *17.R00CPUには対応していません。

拡張SRAMカセット性能仕様

項 目 NZ2MC-1MBS NZ2MC-2MBS NZ2MC-2MBSE NZ2MC-4MBS NZ2MC-8MBS NZ2MC-8MBSE NZ2MC-16MBS
容量[バイト] 1M 2M 2M 4M 8M 8M 16M
ECC対応
対応CPUユニット
シーケンサCPU*18
プロセスCPU
SIL2プロセスCPU
安全CPU
  • *18.R00CPU、R01CPU、R02CPUには対応していません。

関連資料