海外レポート

若き学生エンジニアの奮闘
「三菱電機杯 全国学生電気・自動化コンテスト」観戦レポートinブラジル
2024年3月公開
第1回 念願の初開催―コンテストにかける想い
3年越しの初開催。
当初2020年の開催を目指していたものの、コロナ禍により見送りとなっていたコンテストが、ブラジル・サンパウロで初めて開催された。
150もの教育機関にコンテストの趣旨を説明した結果、多くの教育機関から賛同を得て、ブラジル全土の教育機関から60以上の応募があったという。厳正なる選考の結果、サンパウロはもとより、ベレンなどブラジルの様々な地域から選ばれた14チームが、サンパウロのノボテル・センテル・ホテルに会した。

オープニングの風景

プレゼンターを務めたMirelle Moschellaさん
開催は11/7-11/8の2日間。ブラジルのテレビでも活躍するMirelle Moschellaさんをプレゼンターに迎え、コンテスト開催が告げられた。
テーマはSoluções Inovadoras para Automação Industrial no Brasil(ブラジルにおける産業オートメーションのための革新的なソリューション)、同じテーマのもと、Escolas Técnicas(高専)部門(5チーム)、Instituições do Ensino Superior(大学)部門(9チーム)に分かれ、2部門で審査される。
三菱電機ブラジルと学生との強い連携。決勝戦1日目
翌日に控えた審査に向け、1日目は機材の立ち上げ、動作確認が行われた。

立ち上げに集中している学生の様子

左はMitsubishi Electric Brazil社のテクニカルサポートメンバー、右はコンテストに参加した学生
今回のコンテスト参加で、三菱電機FA機器に初めて触れる学生も少なくなかったというが、それを一切感じさせないほど、みな機材を手際よく扱っていた。その背景には、架け橋となったMitsubishi Electric Brazil社のメンバーのサポートがある。実際に顔を合わせて話す機会は多くなかったものの、チームとのやりとりやフォローを細目にオンラインで実施。当日、会場で談笑したり、ときに機械をともにのぞき込み、最終調整したりするその光景から、いかにファイナルを迎えるまでの期間で、いい関係を築けたかが読み取れる。
ハプニングもあり!? 決勝戦2日目
2日目、オープニングの挨拶のあと、テクニカルサポート、IT、マーケテイングなど、異なる5部門で構成される組織員会による審査がいよいよ始まる。プロジェクトのテーマは多種多様で、アグリビジネス、持続可能性、物流など、さまざまな産業セクター向けのソリューションが含まれている。


運搬の過程でパーツが壊れたり、当日コンプレッサートラブルで思い通りに機材が動かないチームもあったりしたが、事前に提出していたデモ動画を見せながら、機能について熱弁している目はきらきらとしており、審査員たちもそのプレゼンを真剣なまなざしで聞く。


全チームのプレゼンが終わり、審査員たちは審議のため、一旦会場を離れる。
ブラジル巡回予定、新展示車を見学
結果を待っている間、学生たちは会場外に置かれた、完成したばかりのMitsubishi Electric Brazil社の新展示車を見学。クイズに正解したらペンがもらえるといった演出もあり、学生たちも笑顔で見学をしていた。こちらの展示車は、三菱電機FA機器を搭載し、産業オートメーションソリューションとアプリケーションについて学べる移動式ショールームで、今後要望があったブラジル全土のお客様やパートナーを巡回する予定だ。

