セントラル空調方式(水方式)とは
熱源機器(冷凍機、ボイラー等)と空気調和機(エアハンドリングユニット・ファンコイル)とを組み合わせて空調する方式で、一般には熱源機器を一ヶ所に集中設置し、冷温水を空気調和機に送水して空調するため中央式空調とも呼ばれています。
どんな建物に向いているのか
延床面積10,000m2の建物では、セントラル空調が主体になるが、ビルの機能やフロアの用途によって個別空調を併用することもあります。
冷媒方式では対応できない、高層ビルや古いビル、大規模な医療施設、大規模工場、地下街・地下鉄構内でも設置可能です。
セントラル空調における空調システム構成図
負荷側のエアハンドリングユニット(AHU)と熱源・冷熱源は、水配管または蒸気配管でつなぐ。AHUには換気機能があり、外調機としても使用できます。
大型ビルの空調更新にも
冷凍機やチラーの耐用年数は一般に15~20年ですが、実際には30年あまり使う例も多く、現在80年代の建設ラッシュ期に建てられた大型ビルの空調設備の更新にも大きく貢献しています。
セントラル空調の方式とは
- 方式は多様で、搬送効率や熱負荷、換気、機器スペースなどを考慮して設計。
- 局所的な熱負荷処理や異なる空調時間への対応は別系統で処理することが多い。