栗原 誠(パッケージエアコン製造部/設計)
『ムーブアイ』の力で、もっと人々を快適にできるのではないか。
もっと活かすために、“風を曲げる”。
三菱独自の技術『人感ムーブアイ』は、360°回転しながら、部屋にいる人の位置、床温、さらには体感温度を検知する、優れたセンサーです。
しかし、風は360°に吹き出しているわけではありません。これまでは4方向。どうしても風がいき届かないところがありました。風を360°全方位に、もっと自在にあやつり、ムーブアイの360°センシングの力と掛け合わせれば、もっと人々を快適にできるのではないか。そうした思いから、今回の開発がスタートしました。
360°全方位、自在に風をあやつりたい。
さあ、技術者の腕の見せどころ。
新製品には『左右ルーバーユニット』を搭載。4方向の風を、それぞれ左右に曲げることで、360°もれなく風を吹かせることをめざしました。
しかし、はじめは思うように風が曲がりませんでした。もちろん大きなルーバーをたくさん付ければ風は曲がりますが、それではユニットが大きくなり、結露や騒音といった問題も起こります。いかに最小限のルーバーでしっかりと風を曲げるか。シミュレーションや試作を重ねて、一歩一歩解決していきました。
迷ったときには、原点へ。
「お客さまに満足してもらえるだろうか?」
静岡製作所には私たち設計だけではなく営業部もいます。今回の開発ではリーダーの西ノ原 剛志をはじめとするメンバーと、常に情報交換し、議論を重ねてきました。
開発で迷ったときには、これでお客さまはどう感じるだろうか、満足してもらえるだろうか、と考え判断基準にします。営業部と一緒にいるせいか、私たち技術者もお客さま目線で考える習慣がついているのです。新製品で実現できた『ぐるっとスマート気流』。お客さまに感じていただける快適度は間違いなく上がると確信しています。
人を快適にする技術は、スリムエアコンが進化させていく。
栗原 誠(パッケージエアコン製造部/設計)
入社当時よりパッケージエアコンの室内ユニット設計一筋、現在はチームリーダーを務める。
趣味は旅行やアウトドア、ストレス解消の一環としてお酒を嗜む。
工夫した点
シミュレーションによる多角的な検証と試作をくり返したベストなカタチ。
新開発の『左右ルーバーユニット』では、ルーバーと呼ばれる板が、このカタチで並ぶまでに、シミュレーションによる多角的な検証と試作を幾度もくり返しました。お客さまの快適を実現するための、現時点でベストな解だと自負しています。
他の新製品開発ストーリーを見る
- 西ノ原 剛志(営業部/商品・販売企画)
-
風にあたりたい人に、ちゃんとあたる。あたりたくない人に、ちゃんとあたらない。