三菱電機株式会社は、DX人財の育成強化に向けて、当社グループ内の従業員を対象とした体系的な育成機関「DXイノベーションアカデミー」を2025年4月1日に設立します。
当社グループは、独自のデジタル基盤「Serendie®(セレンディ)」を活用し、お客様から得られたデータをデジタル空間に集約・分析するとともに、グループ内が強くつながり知恵を出し合うことで、新たな価値を生み出し社会課題の解決に貢献する「循環型 デジタル・エンジニアリング」を推進しています。この推進には、中核となるDX人財の強化が必要不可欠で、2030年度までにグループ全体で2万人のDX人財を確保することを目指し、人財の獲得やM&Aによる拡充だけでなく、事業戦略に基づく着実な人財育成の強化を図っています。
今回設立する「DXイノベーションアカデミー」は、当社グループにおけるDX人財のスキルセット※1に基づき、それぞれに必要な技術・知識・マインドセットを集中的に習得し、実践に活かすことができる学びの場を当社グループ内へ提供します。社内外講座を組み合わせた段階的な学習体系を整備することにより、既存のDX関連技術保有者およびDX関連業務従事者だけでなく、他業務からの職務転換者や新規入社者など、個々人の保有するスキルや知識レベルに応じた幅広い育成を実現するとともに、当社グループの全従業員を対象とした講座も設け、グループ一体となってDXを推進する風土を醸成します。加えて、最新技術の集中的な獲得・実践、新たな人財交流などの確立を狙いとして、早稲田大学をはじめとする大学・教育機関との産学連携も進めていきます。
当社グループは、多様な人財が技術力と創造力を発揮して新たな価値創出の取り組みを加速することで、Serendie関連事業※2を当社収益の柱とすることを目指し、持続的な企業価値の向上を図ります。
- ※1
職務ごとの特性や要件を明確にする「ジョブ」の概念
- ※2
データを活用したソリューション、及びデータを収集するコンポーネントに関わる事業