製作所
福山製作所
長年培った省エネノウハウを結集させ、
“カーボンニュートラル”の実現に貢献
概要
約80年にわたり業界をリード
福山製作所は1943年の創業以来、低圧配線用遮断器(ブレーカ)を始め、電力量計、指示計器、省エネ支援機器などの製品開発・製造により、配電制御機器分野を中心として常に業界をリードしてきた。約80年にわたり培ってきた技術は、国土交通大臣賞などの数々の賞を受賞するなど、高い評価を得ている。事業領域は、ノーヒューズ遮断器を核とした「配線用遮断器」、電力量計、指示計器などの計器・計測機器、省エネ支援機器、無停電電源装置からなる「計測制御機器」、「スマートメーター」、「低圧開閉器」の4分野に分けられ、それぞれがより高いレベルでの製品開発・製造を目指している。
自工場で1億円の省エネを実現
福山製作所は、古くは万葉集に詠まれ、近年では映画やドラマのロケ地や演歌の舞台となっている鞆の浦の近くに位置している。この美しい自然環境を守ることが、ひいては地球環境を守ることにつながっていくと考えている。その取り組みの一環として、開発・製造した省エネ支援機器やシステムを使用し、自工場を省エネモデル工場と位置づけ、CO2排出量を約14%削減、1億円もの省エネを実現(1997年度比2009年度実績)。これらが評価され、2009年に「資源エネルギー庁長官賞」「ふくやま環境賞」を受賞している。
業務内容
ノーヒューズ遮断器、漏電遮断器、安全ブレーカ、低圧気中遮断器、省エネ支援機器(MDUブレーカ・EcoMonitor・EcoServer)、スマートメーター、電力量計、電力管理用計器、指示計器、計器用変成器、タイムスイッチ、配電制御ネットワーク機器B/NET、無停電電源装置(UPS)、電磁開閉器、電磁接触器、サーマルリレー、電磁継電器
所在地
福山製作所
〒720-8647
広島県福山市緑町1番8号
福山製作所 (可児工場)
〒509-0249
岐阜県可児市姫ケ丘三丁目5番地
CLOSE-UP PRODUCTS
家庭からオフィス・工場まで、電気の安全を支える低圧配電制御機器
ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器(ブレーカ)
1933年に国内初※1の低圧配線用遮断器(ブレーカ)を発売して以来、時代のニーズ、環境変化に対応した遮断器を開発し、工場、ビル、公共施設から船舶といった電気が使用されるあらゆる場所で採用され、常に業界をリードし続け、長年国内No.1シェア※2を維持している。
新遮断技術による遮断性能の向上に加え、様々なシステムに高い安全性、信頼性で応えるべく630AF〜6300AFをラインアップした『気中遮断器』、電路情報の監視及び多彩なネットワークへの対応により、きめこまやかなエネルギー管理ができる『MDU(Measuring Display Unit)ブレーカ』をリニューアル開発。また、労働人口減少・熟練作業者不足などの社会課題を背景に、配線作業に端子ねじを使用せず、省施工、品質安定化などの市場ニーズに対応した『スプリングクランプ端子仕様』の遮断器も順次市場投入。自然エネルギー発電やデータセンターなどの直流回路設備システムにおいて、電力利用効率を改善するための直流高電圧給配電に応える『直流高電圧対応遮断器』を始めとする各種国際規格への適合など、ますます高度化、多様化するニーズに応えるべく、より付加価値の高い製品づくりに取り組んでいる。
一方、世界に目を向けると、欧州メーカーとの競合のなかで、中国・東南アジア・インドといった成長市場に対し、それぞれの市場に適応した製品を福山製作所や、海外工場(中国・インド)から投入を行っている。
また、FA機器の総合メーカーとして蓄積したノウハウを結集し、ロボットによる組立制御やe-F@ctoryを活用した生産/品質データの自動収集、見える化など、弛まぬ進化を続ける最新鋭遮断器生産ラインを構築し、海外工場を含めた生産性向上、短納期、品質改善を徹底的に追求した生産革新を実現している。
- ※1
- 1982年時点 当社調べ
- ※2
- 2021年8月時点 当社調べ
関連リンク:三菱電機FAサイト・低圧遮断器
電源障害時に安定した電源を供給し、システムを保護
無停電電源装置(UPS)
電源障害に伴う工場設備停止による不良品の発生や、通信基地局の停止による通信障害など、停電・瞬停で影響を受ける装置の電源バックアップ用途で幅広く採用されている。また、製造業の予知・予防保全やデータ分析ニーズがますます高まるなか、塵埃・悪環境でも稼働可能な『耐環境モデル』も展開している。
関連リンク:三菱電機FAサイト・無停電電源装置(UPS)
工場まるごと、ビルまるごと、エコチェンジ
省エネ支援機器
環境問題への関心が地球規模で高まるなか、三菱電機グループでは「環境ビジョン2050」を策定し、地球規模の環境課題対策事業を推進。その対象製品である省エネ支援機器やAI技術を搭載した省エネ分析・診断アプリケーションは、設備や生産ラインの使用エネルギーを計測し、データの“見える化”から要因診断・対策効果検証まで一連の省エネ・脱炭素に向けた活動をサポートし、省エネ促進を支援するものである。また、製品導入後も顧客課題解決に向けた取り組みを継続すべく、現場訪問による省エネ診断・製品活用を支援する各種ソリューションを提供している。実際に製品を自工場に取り付け、省エネモデル工場として省エネ活動を実践し、その改善効果をお客様にPRしている。カーボンニュートラルの実現において、企業などにおける省エネ活動は不可欠であり、省エネ支援機器は市場の計測ニーズに高精度の計測技術で応えつつ進化を続けている。
関連リンク:三菱電機FAサイト・省エネ支援機器
スマートグリッド(次世代電力網)のキーコンポーネント
スマートメーター
福山製作所では、1946年以来、電力会社向けとして電気料金取引証明用の電力量計を開発・製造している。1995年にデジタル乗算処理技術を国内で初めて※3製品搭載するなど、計測技術をコア技術として製品の高精度・高品質・小型化を推進している。近年、再生エネルギーの導入拡大が進み、多様なエネルギー情報の利活用が求められるなか、高粒度な電力データを収集可能な次世代スマートメーターを開発し、導入に貢献している。また、高圧一括受電マンションなどの一般産業向けにも展開。
- ※3
- 2011年11月時点 当社調べ:電力量計において
関連リンク:三菱電機FAサイト・スマートメーター
安全で確実な電気回路の開閉を実現
低圧開閉器
1979年に「電磁開閉器」の専門工場として設立された可児工場では、福山製作所の分工場として、低圧開閉器を開発・製造している。
安全に電気回路を入切し、負荷機器を制御する電磁開閉器を中心に、環境性、国際性、小型化、使いやすさ、安全性を追求し、あらゆる性能を進化させながら、高い信頼性で配電盤や装置の安定稼働に貢献している。
関連リンク:三菱電機FAサイト・低圧開閉器
TOPICS
歴史
福山製作所は、1943年の創業以来、配電制御分野の機器を中心に常に業界をリードしてきました。遮断器を始めとした、電力量計、省エネ支援機器に代表される製品の開発、数々の受賞など、約80年にわたり技術を培い、高い評価をいただいてきました
グローバル
当製作所は、グローバルに事業を展開しています。中国・タイ・インドネシアにおける生産活動に加え、アジアを中心とした拡販活動も積極的に展開しており、活躍のフィールドは全世界に広がっています。
環境への取組
2021年3月に三菱電機グループの環境ビジョン2021を完遂。同年4月から新しく始まった環境ビジョン2050に基づき省エネ活動、廃棄物削減、製品による環境貢献及び、生物多様性保全活動などに取り組み、2030年の温室効果ガスゼロを目指すなど、環境、社会課題の解決に貢献します。
独身寮について
2015年6月、独身寮(サンティエ野上)が竣工 しました。若手社員に安心・安全な住環境を提供するため、全室オール電化に加えて、全館オートロックでセキュリティを確保しています。居室ごとの使用電力量を計測するため、福山製作所のスマートメーターも導入されています。
独身寮について
60人以上が同時に利用できる食堂を併設しており、平日の朝と平日・土曜の夕に食事を提供しています。寮食管理システム「M-D meal」により、PCやスマートフォンからも毎食の利用登録が可能です。栄養バランスのとれた食事で、寮生の健康的な会社生活をサポートします。
全室ワンルームタイプの居室は、オール電化でエコキュートやIHシステムキッチンを完備しています。備え付けの照明器具や洗濯機、カーテンもあり、スムーズに入居を始められます。
付帯施設について
福利厚生施設として、グランド・体育館・テニスコートと食事処「せとうち」を有しており、なかでも「せとうち」は、四季折々の素材を活かした創作料理を中心に、リーズナブルに仲間と楽しめると、社内外から評判のお店です。
地域・
職場コミュニケーション
従業員同士の親睦を深めるための職場対抗野球大会や卓球大会に加え、地域住民との交流の場として製作所構内を開放して秋祭り(ファミリーフェスティバル)を開催しています。また、里山保全活動や従業員からの募金をもとに地域の福祉施設へ自社製品の寄贈を行うなど、地域に根付いた活動も行っています。
最寄の名所・
観光スポットなど
製作所から車で30分ほどの南に位置する瀬戸内海、鞆の浦。万葉集に詠まれ、古くから潮港待ちの港、大陸との交易港として栄えてきました。現在も趣のある町並みが残り、近年では映画やドラマのロケ地としても親しまれています。