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人工衛星SATELLITE

温室効果ガス・水循環観測技術衛星
(GOSAT-GW)

GOSATは、これまで「いぶき(GOSAT)」、「いぶき2号(GOSAT-2)」の2機の人工衛星が開発され、温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW※1)はその3機目にあたります。GOSAT-GWは、温室効果ガス排出量の推定精度向上による気候変動・地球温暖化に対する防災対策への貢献などが期待されています。また、水・エネルギー循環による気候システムの解明に役立てるとともに、気候変動モニタリングの一角を担うことが期待されています。

※1 Global Observing SATellite for Greenhouse gases and Water cycle

納入先
宇宙航空研究開発機構
打ち上げ時期
2025年度
打ち上げロケット
H-IIA
打ち上げ場所
種子島宇宙センター
軌道
太陽同期準回帰軌道
質量
約2.6t
設計寿命
7年
当社担当
プライムコントラクター

2種類のセンサ(AMSR3、TANSO-3)を搭載

温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW)は、温室効果ガスを観測するセンサ、水蒸気や降水量などの水循環状態(気候変動)を観測するセンサの2つのミッション機器が相乗りします。

当社は、両センサの初代モデルから開発・製造・試験に携わり、20年以上にわたり、地球の環境変動の長期的なトレンド分析に貢献して参りました。

温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW)までの流れ

温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW)の構成
1高性能マイクロ波放射計3(AMSR3)
AMSR3:Advanced Microwave Scanning Radiometer 3
地表や海面、大気などから自然に放射されるマイクロ波を観測するセンサです。
観測データから、海面水位上昇の予測精度の向上、北極海航路の立案への貢献、水蒸気観測高精度化により豪雨や台風進路の予測精度の向上が期待されます。
2温室効果ガス観測センサ3型(TANSO-3)
TANSO-3:Total Anthropogenic and Natural emissions mapping SpectrOmeter-3
TANSO-3は、二酸化炭素(CO2)やメタン(CH4)等を面的に観測できるセンサです。
新たに回折格子型分光方式の採用により全球を網羅的に観測し、広域観測モードと精密観測モードにより、全球観測と排出源観測を両立します。
3放熱射面
太陽光により人工衛星は過酷な温度環境に晒される。衛星内部に蓄積された熱は、熱放射面より外部に放出される。
4太陽電池パネル
衛星が動作するのに必要な電力を発電する太陽光発電機器。ロケットにコンパクトに収納するため、折りたたんだ状態で打上げ、ロケットから分離後にバネを利用して展開する。
5SANT
S-band Antenna
地上から衛星に制御情報の送信、衛星から地上へセンサデータやステータス情報を送信するアンテナです。
6XANT
X-band Antenna
観測データを地上に伝送するためのアンテナです。
高性能マイクロ波放射計3(AMSR3)

AMSR3= Advanced MicrowaveScanning Radiometer 3
日本語名称:高性能マイクロ波放射計3

大気・海・陸・雪氷から放射されるマイクロ波から地球上の水に関する物理量を観測します。海面水温、海上風速、土壌水分量、積雪深、海氷密接度等の観測データは、気象予報、漁業、航行支援、気候変動の把握等の広い分野で貢献します。

観測チャネル(166HGz帯、183GHz帯)の追加
  • 1.北極や南極の高緯度地域の降雪量、降雨量が観測出来る様になります。地球温暖化に伴う海面水位上昇の予測精度向上への貢献が期待されます。また、分解能を5kmへ向上することでAMSR2より鮮明な観測が可能となり、北極海の海氷状況を詳細に把握することで北極海航路の計画立案に寄与します。
  • 2.高度4~7kmという高い高度の水蒸気が観測可能となります。このデータを数値気象予報に盛り込むことで、豪雨や台風進路の予測精度向上が期待されます。
既存チャネルの分解能の向上

AMSR2では100km以遠の海水温でなければ観測出来ず、沖合・遠洋漁業での利用に限定されておりました。AMSR3では10GHz輝度温度分解能の向上により、20km以遠が観測可能となり、大陸棚周辺での漁場探索が可能となり、漁業分野への貢献が期待されます。

温室効果ガス観測センサ3型(TANSO-3)

TANSO-3 = Total Anthropogenic and Natural emissions mapping SpectrOmeter-3
日本語名称:温室効果ガス観測センサ3型

地球大気中の二酸化炭素(CO2)やメタン(CH4)などの温室効果ガスを高精度かつ広範囲にわたって観測し、地球規模での温室効果ガスの長期的なモニタリングや各国の排出量検証、さらには大規模排出源の監視など気候変動対策の科学的基盤を支える重要な役割を果たします。

衛星(センサ)名 GOSAT-2(TANSO-FTS-2) GOSAT-GW(TANSO-3)
観測方法 フーリエ干渉型分光方式 回折格子型分光方式
観測パターン 格子点状:点で観測しており、観測結果に抜けている部分がある 面的観測:全球を網羅的に観測可能
広域観測モード:911km以上の観測幅を10km分解能で面的に観測
精密観測モード:90km以上の観測幅を3km分解能で詳細に観測
主な観測対象 二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化炭素(CO) 二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、二酸化窒素(NO2

当ページで使用している画像の著作権は、宇宙研究開発機構(JAXA)、三菱電機株式会社に帰属します。

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