基準一次エネルギー
消費量比で75%低減。
Nearly ZEBを達成!
白鷺電気工業株式会社様
1947年の創業以来、電気工事会社として熊本県を中心とする地域の電気・電カインフラを支えてこられた白鷺電気工業株式会社様。2018年1月に竣工した新社屋で、基準一次エネルギ—消費量比75%低減のNearly ZEBを達成されました。
Nearly ZEBの詳しい情報はこちら白鷺電気工業株式会社本社ビルへの導入実績詳細はこちら(PDF)(出典:一般社団法人環境共創イニシアチブ)
三菱電機は、電機メーカー初のZEBプランナーとして白鷺電気工業様の新社屋建設を設計段階からサポート。ZEBに貢献する設備・システムを導入させていただきました。今後も運用・保守の面からビルのエネルギーマネジメントをサポートし、更なる省エネ実現を目指します。
新社屋に導入した設備・システム
ZEB導入の背景
2016年4月の熊本地震で本社屋が半壊したことをきっかけに、新社屋建設に着手された白鷺電気工業株式会社様。「災害時の事業継続性」、「環境負荷の少ないビル」、「社員の働きやすいオフィス環境」の3つをコンセプトに、以前からビジネスパートナーとして懇意にしていた三菱電機に相談を持ちかけました。
「ZEBを実現できる知識やコンサルティング力に加え、高効率設備の導入から運用開始後の省エネ支援サービスまでワンストップで提供できるのは総合電機メーカーならではと思います。」と沼田社長。
三菱電機のZEBプランナーが、ZEBの設計支援から運用管理までワンストップでサポート
三菱電機の担当者と定期的に打合せを設け、省エネと快適性を同時に実現する空調機や室内の熱を逃がさず空調負荷を抑える全熱交換機、高効率LEDと調光制御を取り入れた照明システムなど、三菱電機の高効率で高機能な最新設備の導入を決定。創エネルギーにおいても、太陽光発電と蓄電池による創蓄連携システムを取り入れ、消費エネルギー量を削減するためのシステムを構築しました。
さらに新社屋では、電力供給の効率化を目指し、直流配電システム(D-SMiree)※を採用。通常、電気設備は交流で受電し、直流に変換して動作するため、変換に伴うロスやムダが発生しますが、このシステムでは、直流のまま電力供給するため変換ロスやムダを削減できます。太陽光発電システムや蓄電池と連携させることで、直流で発電・放電された電力をより効率的に供給できるようになりました。
※D-SMiree:Diamond-Smart Medium voltage direct current distribution network system
innovative(革新性) reliability(信頼性) economy(経済性) ecology(環境性)
D-SMireeの詳細はこちら
ZEB導入の
効果と今後の展望
BEMS※による運用データを分析し、PDCAを回しながら更なる省エネを目指す
沼田社長をはじめ、社員の皆様にも早速ZEB導入の効果を実感いただけているとのこと。「これまでと比較して最も強く感じるのは"我慢せずに省エネを実現できる"ということです。今までは省エネのために冷暖房を我慢することも多く社員に負担をかけていたので、空調を効率的に使えるこの快適な環境を皆が喜んでくれています。」「また、ZEBの達成状況や電力の使用状況をBEMSによって見える化できるので、社員の省エネ意識を高められたことも大きな収穫でした。」
「今後もBEMSの運用データを三菱電機とともに分析しつつ的確なアドバイスを頂戴し、効果的なPDCAをしっかりと回しながらさらなる省エネを推進していきたいと考えています。」
※ビルエネルギーマネジメントシステム(Building Energy Management System)
白鷺電気工業株式会社
施設概要
- 所在地
- :熊本県熊本市東区
- 敷地面積
- :1,721.55m²
- 延床面積
- :1,312.56m²
- 建築面積
- :475.21m²
- 建物構造
- :鉄骨造3階建
導入効果・実績
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1
基準一次エネルギーから75%を削減し、Nearly ZEBを達成。※1
※1 2018年6月 BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)による評価再取得
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2
国内のオフィスビルとして初めて※2、中低圧直流配電ネットワークシステムD-SMiree(ディースマイリー)※3を導入。
※2 2018年1月現在(当社調べ)
※3 D-SMiree:Diamond-Smart Medium voltage direct current distribution network system
D-SMireeの詳細はこちら
innovative(革新性) reliability(信頼性) economy(経済性) ecology(環境性) -
3
BEMS※4導入により省エネ・創エネを見える化し、保守サービスにより建物竣工後のエネルギーマネジメントを支援。
※4 ビルエネルギーマネジメントシステム(Building Energy Management System)