電力システム製作所 電力ICTセンター

ソリューション紹介

BUSINESS

分散型電源運用システム

分散化する発電、蓄電設備を効率的に活用し、
エリア全体での最適な発電運用を実現

再生可能エネルギーの普及加速を目的として2012年に制定されたFIT制度※1により、これまで住宅用太陽光発電パネルの設置や数多くの太陽光発電所が建設され、発電設備の分散化が進んできました。しかし、2019年末より太陽光発電の余剰電力を売電してきた一般家庭の買取期間が順次終了し、買取期間を終えたユーザーは、蓄電池などと組み合わせた「電力の自家消費」もしくは自ら電気の売り先や価格決定による「余剰電力の売電」どちらかを選ぶ必要があります。これを「2019年問題※2」や「卒FIT」と呼び、2021年には約100万件を超える世帯が対象となるこの問題に対して、様々な事業者やメーカーは新たなビジネスチャンスと捉えています。

また、電気自動車(EV)の普及も世界規模で確実に進んでおり、電力貯蔵装置を抱えるEVは、従来型の電力供給システムを大きく変貌させるポテンシャルを持っており、その有効活用が現在求められています。

今後も更なる分散電源の導入拡大が加速する中で、快適な生活環境を崩すことなく、電力を効率良く運用するため、従来から存在する発電・送配電システムと需要家エリアに新たに発生する分散エネルギーが各電力市場で有機的に連携する『電力システム地域分散化』における対応力に対する期待が高まっています。

三菱電機は、VPPソリューションを通じ、電力網に分散している電源を統合制御し、電力系統を安定させるとともにエリア全体での需要と供給の最適化を実現します。

※1 再生可能エネルギー固定価格買取制度
※2 2009年11月から太陽光発電の「再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)」による電気の買取が開始した家庭が、買取期間10年の保証期間の満了を迎えること

BLEnDer® パッケージ

パッケージ/製品

機能

概要

DR

Demand Response

デマンドレスポンス

OpenADRに準拠し、DR指令の受信と実績の送信を行う。

AC

Aggregation Coordinate

アグリケーションコーディネート

上位指令に基づいて、リソースの制御・監視・管理を行う。

VPPシステムとは・・・

VPPシステムとは、各地に点在する分散型エネルギーを上位アグリゲータシステムのもとに連携させて集めることで、送配電事業者から見るとあたかも1つの発電所レベルの電力供給能力を持つ仮想発電システムの事を指します。VPPのアグリゲータ事業者は、電力小売り事業者や送配電事業者からの要求に従い、IoTなどの情報通信技術を駆使して、様々な需要家に対して、デマンドレスポンス指令によるサービスの提供を要求します。その要求に対して、電力消費削減或いは電力供給を実現した需要家に対してはインセンティブの提供を行います。

家庭やビル及び工場等に対して、エネルギー管理システムを導入し、クラウド等による集中管理を実施するとともに、市場側からの節電要請に対し、管轄範囲内のエネルギーをコントロールする事業者。

システムの機能/特徴

デマンドレスポンス(DR) を活用し、電力会社系統運用要請に応じた調整力の供給と、インバランスの最小化を実現するとともに、需要家の省エネ/再エネの有効活用を促進します。

1. 再生可能エネルギー導入拡大と系統安定運用の両立の実現

分散化する発電、蓄電設備を効率的に活用し、エリア全体での最適な発電運用

2. 大規模システム実証で確立済みコア技術をベースにしたパッケージ製品の保有

信頼性の高いシステムのパッケージ製品化
[用途} 電力のピークカット・ピークシフト、BCP(事業継続計画)対応、地域マイクログリッド

3. 各事業者の再エネ導入ニーズやVPP事業のための各種ソリューションの提供

予測機能や電力取引の最適機能の提供によるVPP事業の最大価値の創出

需給調整のために需要家側の機器を活用する技術

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PoC Lab. これからのエネルギー事業に求められる技術や価値をお客様と共創していく、そんな空間を用意していますPoC Lab. これからのエネルギー事業に求められる技術や価値をお客様と共創していく、そんな空間を用意しています

TOPICS

三菱電機V2Gソリューション

電気自動車の電源を送配電系統の
インテグレーションに有効活用

特徴1:世界的に拡大が見込まれる、EV/PHEVを分散電源として利活用することにより電力調整力のボリュームアップが可能
特徴2:アグリゲータと需要家間の通信手段にOpenADRを採用し、上位システムから需要家側の機器までシステムトータルでの提案可能
特徴3:需要家側に設置されるゲートウェイ装置にEMS機能を搭載することにより、ここの電源状況を元に最適なエネルギ制御ができ、需要家側のメリットも最大化することが可能

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