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ゆめぞらで行く新潟ぶらり旅

新潟県の南魚沼市にある六日町駅と上越市の犀潟駅(さいがたえき)を結ぶ「ほくほく線」には、日本初のシアター・トレイン「ゆめぞら」が運行しています。今回の旅では、六日町駅から「ゆめぞら」に乗り、当社が納入した天井映像システムを紹介するとともに、沿線の見どころを巡りながら、新潟エリアを支える当社の事例をリポートします。

REPORTER

新潟支店 交通課 課長緒方 裕紀

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熊本出身で、2016年より関越支社にて、鉄道事業者や鉄道車両メーカー担当営業として交通ビジネスの一端を担っています。普段は、車で移動することが多く、なかなか鉄道の旅を楽しむ機会には恵まれませんが、今回、「ゆめぞら」に乗り、新潟の多彩な魅力をお伝えします。

HIGHLIGHT AREA

関越支社

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関越支社は埼玉県さいたま市にあり、新潟・長野・群馬の各県(※)に支店・営業所を配置しています。社会インフラ、ビルシステム、FA機器・配電制御機器、鉄道車両用電機品等を主に取り扱っています。※ 新潟市に「新潟支店」を配置。

関越支社 地域ビジネス活動

今回の旅は、「ほくほく線」のシアター・トレイン「ゆめぞら」に乗って、車内で迫力の映像を楽しみながら、沿線の見どころ・美人林や星峠の棚田を巡るとともに、当社製の設備が活躍する上越市立水族博物館「うみがたり」などを訪ねます。

日本初のシアタートレイン「ゆめぞら」

北越急行株式会社が運営する「ほくほく線」は、日本有数の米どころとして知られる南魚沼市の六日町駅を起点に、上越市の犀潟駅までの59.5kmを結ぶ鉄道路線で、深い山間を走るため、全線の7割近くがトンネルの中。この「ほくほく線」の一部車両には、日本初のシアター・トレイン「ゆめぞら」が運行しています。「ゆめぞら」ではトンネルに入ると、天井が巨大スクリーンとなり、迫力の映像が流れます。

六日町駅を出発!

今回の「ゆめぞら」の旅は「ほくほく線」の始発駅「六日町駅」からスタート!途中下車しながら、沿線に点在する新潟の見どころを巡ります。

迫力の映像を満喫!

「ゆめぞら」は2両編成で、毎週日曜日限定で運行されています。天井に映像が映し出されるのはトンネル通過時で、終点の直江津駅までの間に5回上映されます。
当社が納入した天井映像システムは、複数のプロジェクターで映し出した映像を同期させ、シームレスに組み合わせることで、一体化した映像として楽しめるものです。上映プログラムは、トンネルごとに「花火」「星座」「天空」「海中」「宇宙」の5種類のコンテンツが用意されています。トンネルに入ると車内の光景は一変。きらめく花火や天空に広がる星空、クラゲが泳ぐ海の中に変わり、ファンタジックな雰囲気に包まれ、時が経つのも忘れ、映像に見入ってしまいました。

鮮やかな天井映像を見る!

十日町地方の生活と文化を知る
〜十日町博物館

「十日町駅」で途中下車して、この地方の暮らしと文化を知るため、「十日町博物館」を訪ねました。館内には、新潟県唯一の国宝「深鉢形土器(ふかばちがたどき)」や、重要有形民族文化財に指定された「積雪期用具」などが展示されています。熊本生まれの私にとって、特に印象的だったのは、世界有数の豪雪地帯である十日町の暮らしが窺える積雪期用具のコレクション。わらで編まれたスッポンと呼ばれる長靴型の履物をはじめ、雪の中を歩くために欠かせない「カンジキ」「スカリ」など、初めて目にするものもあり、ひと晩で子供の背丈くらいまで降り積もるという雪国の暮らしぶりを体験できました。

田んぼや畑のある風景も、アートに!
〜まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」

「まつだい駅」近くで、特徴的な建築デザインが目を引く、まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」。周囲に広がる田んぼや畑を含む約60ヘクタールの里山に、現代美術の世界的なアーティストが手がけた作品が点在するフィールドミュージアムです。ここがユニークなのは、田んぼなどの中に現代アートの作品が置かれている点。日常的な空間にアート作品が置かれていることで、周りの風景は一変し、自分自身の創造性を刺激されます。建物内部は「教室」「囲炉裏」などといったテーマでユニークな空間演出が施されています。

初めてのそば打ち体験!
〜まつだい芝峠温泉「雲海」

好物のそばを打ってみたいと思い、味覚体験や工芸体験ができるまつだい芝峠温泉「雲海」を訪ねました。ここで地元産のそば粉を使ったそば打ち体験に初挑戦です!普段あまり料理をしない私にとって、そば打ちはかなりのチャレンジ。いちばん難しかったのは、そばを一定の間隔で細く切ること。均一に仕上がらず、かなり太くなってしまいましたが、自分で打ったそばを食すのは、格別。とても美味しくいただきました。

すらりとした美しい立ち姿のブナ林
〜美人林

次に下車したのは、「まつだい駅」。樹齢約100年のブナ林が広がる「美人林(びじんばやし)」や星峠の棚田などを訪ねます。
「美人林」の名の由来は、ブナの木の立ち姿がすらりとして美しいことから、そう呼ばれるようになったそうです。丘陵一面に広がるブナの林は、季節ごとに表情を変え、その美しさは四季を通じて楽しめます。
「美人」の名にふさわしい美しいブナの林に見とれ、存分に満喫しました。

米どころ・新潟を象徴する美しい田園風景
〜星峠の棚田

大小約200の田んぼがなだらかな山の斜面に広がる、「星峠の棚田」。十日町を代表する棚田として知られ、米どころ・新潟を象徴する美しい田園風景です。四季折々、そして時間帯によって、多彩な景色が楽しめる人気スポットです。ここから棚田の美しい風景を眺めていると、美味しいお米が食べられることの幸せを実感します。

直江津に到着
〜上越市立水族博物館「うみがたり」

日本海に面した直江津海岸の絶景スポットに建つ上越市立水族博物館「うみがたり」を訪ねました。3階建ての近代的な建築デザインが目を引く「うみがたり」は、2018年6月にリニューアルオープンした人気の水族博物館です。館内は、愛らしいシロイルカを見学できる「ふれんどプール」や世界最多(※)の飼育数を誇るマゼランペンギンなど、見どころ満載。海の世界をたっぷり堪能することができました。
ここには、当社製のエレベーターやエスカレーターをはじめ、オゾンの力で水を洗浄するオゾン発生装置「オゾナイザ」が導入されており、水環境の改善・維持に貢献しています。

※上越市立水族博物館調べ(2019年3月現在)

今回、「ゆめぞら」で沿線の見どころを巡ってみて、熊本で育った私には分からなかった昔の雪国の暮らしぶりをはじめ、新潟ならではの美しい風景や文化にふれ、その多彩な魅力に改めて気づきました。これからも、この魅力溢れる新潟の地に貢献できるよう仕事に取り組んでいきたいと思います。