ビルマネジメントシステム

サントリーグループならではの高いセキュリティーレベルをめざして

ウイスキーの樽材が用いられたエントランスの壁面演出や最上階に設けられたバーなど、そこかしこにサントリーらしさが漂う高殿苑様の新建屋。ここでは建築デザインだけでなく、入退室における高いセキュリティーレベルにもサントリーらしさが顔を出しています。職員通用口には不審者の侵入を防止するためのカードリーダー。館内の階段に通じる扉には、入居者の不要な出入りを抑止するためにテンキーの認証端末を採用されています。

「デイサービスの利用者様が帰宅され、面会に訪れる方もほとんどいない夕方以降は、正面玄関の外扉とデイサービス通用口は完全にロックされます。このように時間帯に応じてセキュリティー強度を変えることで、昼間の利便性と夜間の安全性の両立を図っています」と岡田様。

夜間の厳重なセキュリティーを実現する一方、昼間の入退室は利用者の利便性を重視した管理を展開しています。そこには入居者や職員の使いやすさ、活動しやすさばかりでなく、幼老交流を推進する邦寿会様ならではの理由がありました。

「毎日、保育園の園児たちが入居者様とふれあうために訪れます。ですから高殿苑とつぼみ保育園の連絡通路は自由に行き来できるようにして、園児たちが訪問しやすい環境をつくっています。無邪気な子どもたちの笑顔は入居している皆さんの大きな喜びですからね」と頰を緩める岡田様。

多くのシミュレーションを重ねて構築した現在のシステムに対する感想は─「以前の建屋では受付のスタッフが来訪者や入居者様の出入りをチェックする“人に依存した管理”だったため、職員の負担はとても大きなものでした。最新の入退室管理システムを構築したことで、さらなる安全・安心の実現はもちろん、職員の負担が軽減できたことも大きな収穫です。私たちの利用スタイルに応じた細かい要望にも柔軟な対応をしてくださった三菱電機さんにはとても感謝しています」。

1人に1つのID番号で万全の入退室管理を実現

つぼみ保育園様がとくに重視されたのは、外部からの不正侵入を防ぐことでした。そこで、入口の門にテンキーの認証端末を設置し、職員はIDカード、園児の保護者には1人に1つのID番号を発行しており、園内への立ち入りを厳重に管理しています。

カードの紛失や不正な貸し借り、なりすまし防止につながることから、保護者の方々からも「安全･安心のセキュリティーシステムですね」というお喜びの声をいただいているとのこと。

さらに、入口の門の先にある園庭に通じる扉には、もうひとつのテンキー認証端末を設置。この端末は園児に操作できないよう、大人にしか届かない高い場所に設置されています。「お友だちが先に帰ってしまうと、つい一緒に帰りたくなってしまう子もいるんです。子供たちが自分で操作して出て行ってしまうのを防ぐ意味でも、効果的な工夫だと思います」と山邉様。

また、園児の祖父母などID番号を付与していない方が来園された際には、受付の職員が個別に対応。毎日の送り迎えに支障が出ないよう、バランスの良いセキュリティーを実現されています。