世界最速で短絡電流を検出・遮断。
高密度で運行する鉄道の
安全に貢献。

技術紹介

人・モノの移動を支える鉄道は暮らしに欠くことのできない重要なインフラのひとつです。近年では人口が集中する都市部において列車ダイヤの高密度化が進んでおり、使用電力量が増加傾向にあります。そのため発電所からの交流電流を鉄道向けの直流電流に変換する変電所も大電流への対応が必要になっています。三菱電機では鉄道向け直流高速度遮断器において遮断容量100kAに対応するとともに、世界最速の遮断時間13ms未満を実現する技術を開発しました。

直流高速度遮断器とは架線の断線などにより発生する短絡電流を遮断する装置です。事故が起きた箇所だけを切り離すことで、周辺機器の損傷や他路線での運転停止といった被害拡大を防止します。今回の技術では短絡電流を瞬時に検出して遮断し、遮断容量100kAの大容量で国内規格(JIS E 2501-2 種類 H2)に対応しました。三菱電機は長年の経験にもとづく確かな技術力でより安全で正確な列車運行を支えます。

2017年1月30日現在(当社調べ)、気中遮断器(遮断容量100kA)において。

事故のあった箇所を切り離すことで被害を最小限に