流れ星は、めったに見られないものと思われがちですが、晴れた夜、星のよく見える暗いところなら、だれでも見ることができます。海や山へ行ったときに、1時間くらい空を見ていれば、必ず流れ星を見ることができるはずです。
ところで、その流れ星の正体は何かというと、それは、宇宙にただよっている星くずなのです。その大きさは砂粒か小石ほどしかなく、とても軽いものです。そのような星くずが、地球の空気の層の中にとびこんでくると、空気とこすれあって、温度が高くなり、もえて光を出すのです。これが、流れ星です。そして、地球の大気中で完全に燃えつきずに地表まで落ちてきたものがいん石です。
つまり、流れ星が流れるのは、宇宙をただよっている星くずが地球にぶつかるからなのです。この星くずは、ハレー彗星のようなほうき星からまきちらされるものが多く、地球が、たまたまそこを通ったとき、流れ星をたくさん見ることができます。このような流れ星を「流星群」といいます。とくに、毎年11月に見られる「しし座流星群」は、天文ファンにはよく知られています。
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