17世紀にケプラー(1571-1630)が考案したケプラー式望遠鏡は凸レンズが2枚あればできる。
老眼鏡と虫めがねを使って望遠鏡作りに挑戦!
お菓子の筒1本と、ふた2個を用意する。もう1本の筒は使わない。 |
ふたを2つとも丸く切りぬき、ふたの1つに老眼鏡の片側のレンズをセロハンテープではりつける。これが対物レンズになる。 |
もう1つのふたには、虫めがねを2つ重ねてセロハンテープではりつける。(虫めがねは1つでもよい。)これが接眼レンズになる。 |
お菓子の筒の底を、少しふちを残して丸く切りぬく。 |
お菓子の筒に黒い紙を巻いて、セロハンテープで止め、外筒を作る。このとき外筒は動くようにしておく。 |
外筒に、『2』で老眼鏡をはりつけたふた(対物レンズ)をかぶせ、セロハンテープで止める。 |
内側のお菓子の筒に、『3』で虫めがねをはりつけたふた(接眼レンズ)をかぶせ、セロハンテープで止める。 |
接眼レンズをのぞいて、外筒を前後に動かし、はっきりと見えるようにピントを合わせよう。 |
お菓子のふたをもうひとつ用意し、丸く切りぬいて、内側に切りこみを入れる。切りこみを起こして、底のくぼんだグラスをセロハンテープではりつける。これが接眼レンズになる。 |
(7)で、虫めがねをはりつけたふたのかわりに、グラスをはりつけたふたをかぶせ、セロハンテープで止める。 これで、ガリレオ式望遠鏡のできあがり! 接眼レンズをのぞいて、ケプラー式との見え方のちがいを比べてみよう。 |
注意:望遠鏡で太陽をみるとキケンです!絶対のぞかないこと!
望遠鏡は大きく分けると、複数枚のレンズで光を屈折させて見る「屈折式望遠鏡」と、凹面鏡に光を反射させて見る「反射式望遠鏡」の、2種類ある。今回作ったケプラー式望遠鏡とガリレオ式望遠鏡はどちらも「屈折式望遠鏡」だ。接眼レンズに凹レンズを使うガリレオ式は、像はそのまま見えるが視野が狭い。そこで、より見やすい望遠鏡として考案されたケプラー式は、接眼レンズに凸レンズを使うため視野が広く倍率も高い。ただし、像がさかさまに見えるので地上を見るのには適さない。現在は、ケプラー式は主に天体望遠鏡に、ガリレオ式は双眼鏡や地上望遠鏡に使われている。 |