三菱ジャー炊飯器

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お米に関する講座

お米づくりの農作業

おいしいごはんは、おいしいお米づくりから。

三菱電機ホーム機器株式会社

ジャー炊飯器 技術開発担当

金井孝博

おいしいごはんを炊き上げるためには、まずお米づくりを知ること。
同じ銘柄のお米でも、米農家さんの栽培方法や天候等によってお米の出来は大きく変わってきます。どんなお米もおいしく炊飯できるように、わたしたち三菱電機は自ら米栽培を手がけお米の特性を学び、炊飯器の製品開発に活かしています。
農作業は、田植えから収穫まで八十八手間かかると言われるほど大変な作業。知れば知るほど、その情熱と苦労をムダにはできません。
「どこまでもごはんをおいしくしたい」それが、米農家さんとわたしたち共通の想いです。

このページでは、わたしたちがお米栽培で培った経験、お米づくりの農作業を簡単に紹介していきます。

稲作の準備(3月〜4月)

稲作の作業を始める前に、苗づくりの準備と田んぼの準備があります。
苗づくりの準備は、育苗箱に肥料を混ぜた苗床の土をつめて種まきに備えます。
田んぼの準備は、田植えがしやすいように田んぼの高低をならしてから田起こしをします。田起こしとは、稲が根を張り生育しやすいように田んぼを深く耕し、上下層を反転させる作業です。また、苗を育てている間に、田んぼに水を引き込み、土がまるでクリームのようにふわっとなるまで何度も何度も耕す「しろかき」を行います。

育苗(4月)

育苗ハウスで苗を育てます。土を入れた育苗箱に種まきをするのですが、種はあらかじめ選別して消毒作業を行います。土の上に種をまき、種の上にまた土をかけ、芽が出るまで温度や湿度を24時間ずっと管理し続ける必要があります。

田植え(5月)

籾(もみ)から芽が出て苗になり、苗が外気温に耐えられるようになる頃、田植えが始まります。
「しろかき」して土の表面を落ち着かせた田んぼに1株3本程の苗を約2cmの深さに植えていきます。基本的には田植機で、苗を植えますが、隅などは手植えをする場合があります。

水管理-草刈り(5月〜9月)

稲は水の中で生育するため、水管理がとても大切です。毎日の天候、気温に合わせて浅水、深水など田んぼの水深を調節します。また稲の生育中に害虫などから悪影響を受けないように、田植えから収穫の間に何度か草刈りを行います。機械や手作業で除草します。またこの時期に追肥(肥料を追加)したり、病害虫を防除したりと、稲の生育を進める作業を繰り返します。

出穂-開花(7月〜8月)

稲がすくすくと成長すると、穂が出ます。このことを出穂(しゅっすい)と言います。出穂のタイミングが悪いとうまく実らず不作になるので、夜中でも水の管理は徹底して行います。出穂してまもなくお米の花が咲きます。開花後、1〜2日間で受粉し、お米が実ります。

稲刈り(9月〜10月)

稲穂が黄金色に染まり大きく垂れ下がる頃、稲刈りを行います。現在では多くの米農家さんは、収穫と同時に稲穂から籾(もみ)を落とす脱穀機能付きコンバインという自走式機械を使いますが、こだわりのある農家さんは昔ながらのバインダーという機械で収穫し、すぐに刈り取った稲穂の天日干し作業に進みます。

天日乾燥

機械乾燥に対して、天日乾燥(自然乾燥)は時間と労力がかかります。しかし天日乾燥すると2週間程の乾燥期間に太陽の光をたっぷり浴び、実の熟度が増しておいしいお米になると言われています。

脱穀

脱穀とは、わらから籾(もみ)を取り出す作業です。機械を使い1束ずつ脱穀していきます。籾(もみ)の乾燥状態が悪いと籾(もみ)からお米がこぼれたりお米が割れたりするので、天候の良い日に作業をします。脱穀があまり遅いと品質が落ちるため脱穀のタイミングは重要です。

籾すり(もみすり)

脱穀後は、籾(もみ)すり機を使って籾殻(もみがら)と玄米粒に分けられます。籾(もみ)の構造は、外側に籾殻(もみがら)、その中に種子である玄米粒が入っています。玄米粒は専用のあみでふるいにかけ、整粒(せいりゅう)と言われる実の詰まった粒だけを選別します。
こうして玄米が誕生するのです。

精米

ぬか層に包まれた玄米からぬかを除去する精米作業を経て、白米になります。白米を炊飯して、はじめてごはんになり、皆さまの食卓に並びます。

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