開発の特長
- 高緯度地域に対応した世界最薄クラスのAESAにより、さまざまな航空路・旅客機における衛星通信の大容量・高速化に貢献
- NICTが開発したアンテナ素子と、当社が開発した高周波分配・合成回路と高周波集積回路を一枚のプリント基板上に形成・実装した、中・小型旅客機にも搭載できる厚さ3cm以下の世界最薄クラスのKa帯対応AESA技術を開発
- 当社が開発したミリ波帯中空構造アンテナ素子により、ミリ波帯においても良好な円偏波特性と電力効率の向上を実現。仰角20度の低仰角方向へのビーム走査に対応し、高緯度地域を含めた世界中のさまざまな航空路における大容量・高速通信に貢献
- Ka帯・ミリ波帯の高周波集積回路の開発により、次世代大容量衛星通信に対応
- 従来比1.8倍※5の世界最高レベル※1の電力付加効率※6を有する高出力増幅器と、従来比0.8倍※5の雑音指数を有する低雑音増幅器を搭載したKa帯高周波集積回路を開発し、衛星通信の大容量・高品質化に貢献
- 東北大学および東北マイクロテック株式会社と共同で、シリコン貫通電極により複数の高周波集積回路を積層化したミリ波帯3次元実装高周波集積回路を世界で初めて開発し、Ka帯より大容量・高速通信ができるミリ波帯対応AESAの実現が可能
- ※5
当社従来製品との比較において
- ※6
供給された直流電力を出力信号の高周波電力に変換する効率
今後の展開
通信試験等の実証実験を行った後、Ka帯AESAは2023年以降、ミリ波帯AESAは2027年以降の製品化に向けて開発を進めます。