テクノロジー
三菱電機のFA技術や、ビジネスに役立つ各種レポート・コラムをご紹介します。
セミナーレポート
「e-F@ctoryセミナー in 関西」レポート
2017年4月公開【全1回】
三菱電機講演三菱電機 名古屋製作所 ロボット製造部 ロボットテクニカルセンター センター長 荒井 高志 ※講演者の所属は2017年2月時点のものです。
e-F@ctoryと知能化ロボットが実現する自動化ソリューション
三菱電機 名古屋製作所
ロボット製造部
ロボットテクニカルセンター
センター長 荒井 高志
「ロボットは、以前は単純な搬送用途で使われることが多かったのですが、現在は生産の自動化を支えるものとして使われるケースが増えています。当社はロボットメーカーとしては珍しくサーボモータから自社で生産しており、モータ性能をロボット向けにチューニングするなど基本性能を向上させる一方で、自動化の用途に向けたソリューション拡大をはかっています。
ソリューションの一つが「知能化」です。力覚センサやビジョンセンサなどで機能を拡張し、システムへの組み込みやすさを追求しています。例えば力覚センサは、軸ごとの力を検知・制御することで、ロボットハンドによる部品のはめあい異常検知や作業安定化などを実現します。ワークの形状に合わせて「ならい」をさせることでティーチングを不要にしたり、バリ取りに応用したりすることも可能です。
アプリケーションに合わせたパッケージによる自動化システムの早期立ち上げも支援しています。トラッキングやローディング、キッティングなどの用途ごとに、ロボットや周辺機器、プログラムを一つのパッケージにしたソリューションです。
ロボットを安全に使うためのソリューションもあります。2015年に労働安全衛生法が改正され、人とロボットの共存を前提とした安全対策が求められるようになりました。当社は人とロボットがそれぞれの作業エリアを平面で隔離するシステムのほか、人とロボットが作業エリアを共有しながらも安全性を確保するシステム、安全柵の代わりにエリアセンサで人とロボットの衝突を防ぐシステムなどを用意し、人とロボットの共存をはかっています。
三菱電機 名古屋製作所 ロボット製造部
ロボットテクニカルセンター センター長 荒井 高志
以前はロボットと人の接触の危険性を察知すると、ロボットを強制的に停止させるしか方法はありませんでした。しかしいかに安全性確保のためとはいえ、あまりに頻繁に停止を繰り返すようだと生産性に影響が出てしまいます。当社の安全ソリューションは、生産性を維持しながらも高い安全性を担保することを目指しています。」
製品・ソリューション紹介
先進のテクノロジーを搭載した、FAのための右腕。高速・高精度な基本性能と知能化センサの組合せでセル生産分野に最適。シーケンサをはじめとするFA製品との高い親和性で徹底した使いやすさを実現します。
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