三菱ジャー炊飯器
活動レポート
稲の成長記録レポート
宮城県登米地区の専用水田で実施している三菱電機契約水田お米栽培プロジェクト。
今年は、宮城県生まれの新しいお米「東北194号」の栽培に挑戦します。
田植えから収穫までの半年間、ときには三菱電機社員も稲作作業に参加し、農家の方々との絆を育みながら、お米づくりの現場をレポートしていきます。
時間をかけてじっくり登熟させた籾を
いよいよ収穫!
田んぼで行う最後の作業は、「脱穀」です。決行日は、稲刈りを終えてから約3週間後の11月7日。立冬にもかかわらず暖かで快晴の一日で、作業中には腕まくりをするメンバーもいたほど。おなじみの木村家や近隣の農家の方々と、汗だくになって力仕事に挑みました。
- 木村
- 例年なら、脱穀をするのは稲刈りをした2週間後。でも今年は雨や台風が多くて、稲が乾く暇がなくってね。いつもより長めに天日干しして、じっくり登熟(籾の中で米の粒が成長すること)させました。おかげで、いい米に育っていますよ。
田んぼに立ち並ぶのは、前回みんなで架けた大量の「ほにょ」。稲からはすっかり青味が消え、まるで蓑のよう。稲束をひと房持ち上げてみると驚くほど軽く、しっかり乾いているのがわかります。今日は、この稲束を杭から降ろし、穂先から籾を取り外していきます。ここで活躍するのが、脱穀機(ハーベスター)です。
脱穀を始めようとした矢先に機械トラブルに見舞われるというアクシデントもありましたが、長年大事に使ってきた脱穀機も無事修理ができ、作業開始です。
- 千代
- 私が嫁いできた時からずっとあるんですよ。今はコンバイン(刈り取りと脱穀を同時に行う農機)が主流だから、もう作ってない古い機械なんです。
- 木村
- 道具は使い慣れたものがいいからね。それに天日干しをするなら、脱穀機は欠かせない。代替わりしたり部品を替えたりしながら、長く大事に使っています。
呼吸合わせが肝心の脱穀作業。
さて、その成果は?
ロスした時間を取り戻すため、午前中後半からはフル回転。農家のみなさんも撮影メンバーも一丸となって作業に取り組みました。脱穀機1号を操作するのは、栽培プロジェクトで毎回活躍している、若手農家の竹内さん。メンバーが「ほにょ」から下ろした稲束を、脱穀機の稲藁投入口に手早く送り込んでいきます。すると内部で脱穀された籾は、選別されて籾袋の中へ。残った藁は、約10束ずつ結束されて排出される仕組みです。
- 竹内
- 餅つきと同じで、稲束を降ろす人と脱穀機を動かす人の呼吸を合わせることが大事。リズミカルに作業できるようになるには、慣れとコツが要ります。
最初はもたついていた撮影メンバーも、午後にはようやく呼吸をつかみ、戦力として認められた模様。最後には、脱穀機の操縦をまかせてもらえるようにまでなりました。
籾の移送や藁の搬出までが
脱穀のひと仕事
脱穀作業で最も大変なのは、運搬作業です。地面から引き抜いた杭をはじめ、一袋30kgもある籾袋、残った稲藁の束を、軽トラックまで運ばなければなりません。脱穀作業の傍ら、手の空いたメンバーは次々に運搬を開始。まだぬかるみの残る田んぼの中を、重たくかさばる藁や籾を持って歩くのは、かなりの重労働です。でも、農家のみなさんにとっては、「1年でいちばん楽な作業」なのだとか。それは、1年の苦労が報われる瞬間だからなのでしょう。
冬の土づくりに始まり、春の育苗、初夏の田植え、夏の水管理&草刈り、秋の収穫と続いたお米づくりもこれで終盤。収穫した籾は、ライスセンターに運ばれ、籾すりと選別を経て、玄米のまま袋詰めにされます。また稲藁は、納豆の藁に使われるのだとか。田んぼから生まれるおいしい食べ物は、お米だけではなかったのですね。
木村さん、農家のみなさん、1年間ありがとうございました!
このプロジェクトでつくったお米(東北194号)は、キャンペーンでプレゼントさせていただきます。詳しくは、下記もしくは店頭にてご確認ください。