三菱ジャー炊飯器
活動レポート
理想のごはんの象徴とされる「かまど炊き」。
現代では、その味を知る人も少なくなっているのではないでしょうか。
そこで「お米塾」では講師であるお米マイスター佐藤貴之氏、ジャー炊飯器開発チームの久保田協力のもと「かまど炊き」に挑戦!その炊飯の様子や炊きあがりについてレポートします。
今回のかまど炊きレポートは、昔ながらの一般的な土かまど。
「はじめチョロチョロ中パッパ~」と薪をくべて炊き上げる、本格的なかまど炊きを研究してきました。
訪れたのは、長野県木島平村の「郷の家」。土間に置かれたかまどの重厚な佇まいに、歴史を感じます。
効率よく、火をつけるために細い薪と太い薪をかまどに組みます。
点火から7、8分で沸騰するよう火力調 整。かまどに必死に空気を送り込んでいる様子。大変そうです。
泡の吹きこぼれと具合を見て、蒸らし時間を決めます。研究用に温度測定をしています。
炊きあがりは程良いツヤがあり、「カニ穴」も所々に見てとれます。やはり強い沸騰力がおいしさの鍵なんですね。
かまど炊き名人、石川さんが語る「かまど炊きのポイント」
かまど炊きの三大ポイントは「火加減」「蒸らし」「気持ち」。
「火加減」のなかでも一番重要なのは、火を引くタイミング。泡の吹き具合と沸騰の音、そして長年の経験と勘を頼りに、タイミングを計ります。「蒸らし」は気温によって、ベストな時間が変わります。お米に充分蒸気を吸いこませ、余分な水分がお釡の中に残らないようにすることがおいしいごはんになる必須条件です。
そして最後に、「気持ち」を込めて。おいしくな~れと念じて炊くことが、とても大切なんです。
かまど隊の研究風景をご覧ください
釜温度の移り変わりを測定しています。
木の棒を釜に押し当て、沸騰の音を調べています。
ごはんの炊きあがり状態(含水量等)もチェックします。
大変お世話になりました!
農民芸術ふう太の杜の「郷の家」
「郷の家」管理人 嘉部 美津子さん
「郷の家」は木島平村に残る古民家を利用し、囲炉裏や土間などを復元した施設です。月に1、2回程度、体験会を開催し、100年前の農村の暮らしを伝えています。体験会で振る舞う、かまどで炊いたごはんや昔から食べられている料理は、いつも大好評です。もっと色んな方に「郷の家」を体験してもらい、昔の暮らしを知ってほしいですね。