三菱ジャー炊飯器

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活動レポート

2015年度 オリジナルブレンド米栽培プロジェクト

稲の脱穀&籾すりレポート

10月28日、快晴。約4週間かけて天日干しした稲も、すっかり黄金色に輝いています。いよいよその稲穂から籾を取り出して殻を剥き、今年の新米を仕上げていきます。自然の太陽と風にあててじっくり乾燥させた米粒は、今回は稲穂の養分を吸収しながらほどよく熟成。天日干しならではの甘くふっくらしたお米に仕上がります。今回は、穂先から籾を落とす「脱穀」と、籾殻を取り除いて玄米にする「籾すり」の様子をレポートします。

オリジナルブレンド米栽培プロジェクトとは

脱穀作業の要はチームワーク!

脱穀は、ハー スタ(自走式脱穀機)を使って行います。

といっても機械まかせの作業ではなく、要となるのはチーム同士の息の合ったコンビネーション。

ひとりが棒がけから稲束を下ろし、

ひとりがハーベスタを操作しながら稲を投入、そしてまたひとりがたまった籾を運ぶ、という具合です。
一連の作業は、流れるようにリズミカル!

ひと束ひと束テンポよく投入された稲は、ハーベスタのドラムに巻き込まれ、内部の送風機で起こす風により藁と籾に分離されます。取り出された籾はそのまま袋の中に集められます。

みなさんのチームワークにより、約30kg入りの籾の袋が次々と軽トラックの荷台に積み上げられていきました。

マメ知識

三菱電機オリジナルブレンド米では、昔ながらの天日自然乾燥にこだわっています。コンバイン(刈り取りと脱穀を同時に行う農機)と乾燥機を使えば、稲刈りから脱穀・籾すりまでの手間と時間は大幅に短縮できますが、あえて大変な労力と日数のかかる手作業による天日干しを選択。その理由はズバリ、お米一粒一粒のおいしさを最優先にしているからです。

自然太陽光の天日干しがおいしい理由

  • 天日干しされた稲は太陽の下で光合成をし、籾に養分を送り続けるため、稲刈り後もさらにうまみが増します。
  • 籾だけを機械で一気に乾燥するのと違い、ゆっくりと水分を抜いていくことで籾割れを最小限に抑えることができます。
  • 結果として熟度が増し、機械乾燥よりもアミノ酸と糖の含有が高く、食味もよくなります。

そして何よりお米ひと粒にかける大きな愛情と多くの手間が、さらなるおいしさを生むのです。

籾すりと選別を経て、ついに玄米に!

軽トラックがいっぱいになったら、籾をライスセンターに運びます。ここは籾すりとお米の選別作業を行う場所。籾を袋から出していったん貯蔵しておき、すべての脱穀が終わった時点で籾すり作業の開始です。

貯蔵した籾は籾搬送機で籾すり機に送られます。籾すり機の中では2つのゴムロールが異なる速度で高速回転し、その回転差を利用して籾殻を剥いていきます。剥かれた籾殻は送風口を通って外へ、玄米は米選機にかけて整粒米と未熟米に分けられます。

籾殻を取り除き、より分けられた〈東北194号〉の玄米。褐色のお米の中に青い粒もいくつか見えます。「今年は気温が低い時期が多かったので例年より若い米が多く、香りが強いのが特長です」と木村さん。その特色をふまえて、三菱電機オリジナルブレンド米を配合していきます。

黄金比率のブレンドで、今年のお米をよりおいしく

ブレンディングを行うのは、五ツ星お米マイスターの佐藤貴之さん。オリジナル米専用水田で育てた〈東北194号〉〈ひとめぼれ〉〈ササニシキ〉の3種を“黄金比率”で配合する米名人です。

「香りと弾力が強い〈東北194号〉と甘くて粘りのある〈ひとめぼれ〉。その中間を〈ササニシキ〉でつなぐことで、香りと食感に奥行きのあるグラデーションをつくります」