三菱ジャー炊飯器
お米に関する講座
ゆめぴりか(白米)炊飯対決!
食味官能評価
ゆめぴりかは、ごはんの硬さやわらかさが如実に表れる品種。「本炭釜 KAMADO」は甘みや粘り、やわらかな食感といった低アミロース米※の特徴がよく出ています。お米本来の持ち味という点では、ササニシキ以上に強く実感できますね。一方で、かまどは吸水に問題があるせいか、粘りややわらかさが足りていない。ある程度制限された条件になると、電気ほうが炊飯をコントロールしやすいという好例といえるでしょう。また、冷めても食感が変わらないのが低アミロース米の特性なので、おにぎりにしたときに2つのごはんの差がどのように出てくるのかも楽しみです。
※低アミロース米 もち米とうるち米の中間のお米で普通のうるち米より、よくねばり、つやつやして柔らかいのが特長です。
本炭釜 KAMADO
理化学的測定
ゆめぴりかは保水膜をしっかり作る炊き方をしないと、やわらかいだけの食感になりがちです。ポイントは、火力の強さとコントロール。理化学測定では、硬さと粘りについては「本炭釜 KAMADO」もかまどもほぼ同等、含水率と還元糖量は「本炭釜 KAMADO」のほうが高い結果となりました。大火力ではかまどに及ばないものの、電気炊飯器ならではのきめ細かい火力制御が奏功したと考えられます。
かまど
本炭釜 KAMADO
かまど
こんなに変化が!
おにぎり対決(食味官能評価)
気温が低すぎたせいか、本来冷めてもやわらかいはずのゆめぴりかが、だいぶ硬くなりましたね。香りの差も消えてしまった。そして意外にも化けたのが、かまど。より硬く締まったものの、炊きたて直後よりももっちり感と弾力が乗って力強いおにぎりになった。ツヤもよく出ています。「本炭釜 KAMADO」のほうは、炊きたてのときに感じた良さが薄まってしまいましたね。かまどは、浸漬ゼロでこの気温の炊飯にしては非常に優秀だと思います。食感と外観に限っていえば、今回の勝負はかまどの大勝です。