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リプレース情報

REPLACEMENT
INFORMATION

保護継電器

特徴

15年を超える保護継電器は今後の使用に不安が残ります

長年ご愛顧頂いております保護継電器は、部品の生産中止による修理不可能な機種が増えています。
また経年劣化による故障も増えており、その主な原因は

  • 高温により、絶縁耐力と強度の低下、収縮、反りなどの経時変形を発生した場合
  • 接点面に塵埃が付着し接触不良、また回転軸受部分の不良が発生した場合
  • 過負荷電流、サージ電流が耐量を超え、絶縁破壊、加熱によるコイルの溶着、溶断、抵抗器の断線、コンデンサの短絡などが発生した場合

保護継電器は電力回路状態を常に監視し、設備故障が発生した場合に直ちに故障箇所を切り離し、事故の拡大防止を図る為の非常に重要な機器です。
またCTやVTなど高圧回路の二次回路も接続されており信頼性も維持する必要があります。
工場持ち帰り劣化診断から判断して、使用後15~20年が更新時期と考えられます。

保護継電器の劣化要因と予測される故障

保護継電器の劣化要因とその予測される故障は次の通りで、CTやVT回路、及び受配電の停止など複合的に作用し、大事故につながるおそれがあります。

仕様書はフリックで左右にスクロール出来ます

劣化要因 劣化の現象 予測される故障
温度 (a) 絶縁物、有機材料などの劣化
(枯れ、収縮、反り、硬化、軟化、クラック等) (b) 電子部品の特性変化
絶縁破壊
コイル焼損
動作不良
復帰不良
湿度 (a) 発錆
(b) 腐食
(c) 絶縁劣化
(d) シルバーマイグレーション(銀移行)
絶縁破壊
金属破損
じんあい (a) 軸受部回転摩擦大
(b) マグネット部異物付着
(c) 接点部異物付着
動作不良
復帰不良
接点接触不良
うなり音発生
化学反応 (a) 応力腐食
(b) ウィスカ
絶縁破壊
金属破損
接点短絡
接点接触不良
振動・衝撃 (a) ねじの緩み
(b) 可動部などの磨耗
(c) 断線
動作不良
復帰不良
過負荷・サージ電流 (a) コイルの溶着、溶断
(b) 部品の断線、短絡
(c) 絶縁破壊
コイル焼損
動作不良
復帰不良

保護継電器の生産中止と代替機種

保護継電器の更新には既設品と同一品に更新する方法と、新しく多機能なデジタル形式に更新する方法があります。
ただし既設品が生産中止されている場合がございますので、下記の生産中止と代替機種のリストをご参照下さい。