発電プラント計装制御システム

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火力発電プラント計装制御システム

MELSEP5

三菱電機が40年以上にわたり製造・納入・運用されてきた火力発電プラント計装制御システム「MELSEP」シリーズの最新システムです。日本全国の電力会社を始めとする多数のお客様に納入実績を持つ当社だからこそ実現し得た、多様かつ効果的な計装制御システムを提供します。

「MELSEP5」のコンセプトは「進化・融合・継承」です。最新のIoT技術を駆使し、安定したプラント稼働のために必要な高い信頼性を確保しながら、高いユーザビリティを誇る操作性、既存設備・アプリケーションとの融合を実現しています。
「MELSEP5」は発電プラントの特徴や抱える課題に対し、フルカスタマイズで最適なソリューションを提供します。

最新技術による高性能化、高信頼化により、プラント制御の安定動作、高稼働率、省スペース化を実現

高性能化

演算性能の高性能化・プログラム容量・入出力点数の大容量化、PIO※1 モジュールのコンパクト化により、装置台数削減、省スペース化を実現。

性能指標(従来機種比)

制御演算プログラム容量

5

入出力点数

2

盤面数

3割減

高信頼化

SEU※2 対策強化により、ノイズ等の一過性異常を回避し、制御演算の安定性、高稼働率を実現。

RAS※3 機能充実化により、故障部位を早期検出・通知し、システム異常時に迅速な初動・復旧対応が可能。

新機能

モバイルOPS※4 により、中央⇔現場コミュニケーション連携による業務効率化を実現。

ユニバーサルデザイン適用により、運転員のヒューマンエラー抑止、負担/ストレスの軽減を実現。

※1 Process Input Output
プロセス入出力装置

※2 Single Event Upset
宇宙線等による、LSIのデータ反転事象

※3 Reliability Availability Serviceability
信頼性、可用性、保守性

※4 OPerator Station
操作ステーション

OPSとの機能連携強化により、中央操作室での制御状態監視、容易なエンジニアリングを実現

使いやすさ

OPS画面上で制御ロジック演算状態、制御システム稼動状態を監視。

エンジニアリング

コントローラ、OPSのエンジニアリング環境を統合。

デスクサイドシミュレーションにより、制御ロジック変更時の動作検証をオフライン環境で実現。

旧機種資産の活用により、品質確保、工期短縮化を実現

ハードウェア資産活用

[一世代前] MELSEP550からは、カード・PIO単位での部分取替によるシステムアップグレードを実現。

[二世代前] MELSEP500PLUSからは、中継端子盤の流用更新が可能。

ソフトウェア資産活用

旧機種の制御演算ソフトウェア(POL※5 )をエンジニアリングツールで自動変換して、そのまま活用可能。

※5 Problem Oriented Language
問題指向型言語

スペック

制御装置

CPU(動作周波数)

デュアルコアプロセッサ(1GHz)

主記憶

1GB

ネットワーク

W-net、Xネットワーク、Ethernet(UDP/IP)、Modbus/TCP、CDL通信

PIO

分散PIO(SD型、SE型、SG型)

プログラム言語

POL言語

プログラム容量

20MB

ループ数

1,024ループ/制御装置

シート数

10,000シート/制御装置

実行周期

5ms~32,750msで選択(5msの倍数で設定)

エラー履歴

バックアップメモリ及びSDメモリカードに保存


PIO

ディジタル入力

32点、接点印加電圧 DC48V

ディジタル出力

32点/16点、無電圧接点

アナログ入力

16点、DC4~20mA/DC1~5V/DC0~10V

ループ電源付 アナログ入力

8点、DC4~20mA、ループ電源 DC23.6~31.2V

熱電対入力

12点、熱電対 K型/E型/J型/T型 対応

測温抵抗体入力

16点、測温抵抗体 Pt100Ω/JPT100Ω 対応

アナログ出力

16点、DC4~20mA/DC1~5V/DC0~10V

二重化アナログ出力

8点、DC4~20V、二重化構成可能

パルス入力

16点、接点印加電圧 DC48V、(最大)166パルス/秒

パルス出力

16点、(最大)50パルス/秒

回転数入力

1点、電磁ピックアップ/渦電流センサ対応、EOST機能付

調節弁ドライバ

1弁、電流/パルス数/パルス幅出力、手動操作ステーションI/Fあり

サーボドライバ

1弁、LVDT/DC発信器からの弁開度入力、GT用/ST用

パワーアンプ出力

1弁、トルクモータ駆動用

燃焼振動入力

4点、加速度センサ/内圧センサからの振動波形入力

FAQ

Q

MELSEP5とMELSEP5Gの違いはなんですか?

MELSEP5は、専用の計算機と組み合わせた大規模火力向けのハイエンドタイプの制御装置です。
MELSEP5Gは、MELSEP5をベースとしたPPS/自家発/水力/付帯設備等幅広い事業者様向けの汎用DCSです。
OPSの一部機能を標準化しております。国際標準規格(OPC-UA, IEC61131-3, IEC61850等)をサポートしているため、海外対応も可能です。

→ MELSEP5と5Gの違い

Q

他社の計装制御システムの製品を使用していた場合どこまで流用できますか?

他社製品のリプレースをした実績もありますので、他社製品をリプレースしたい場合は個別にお問い合わせください。

Q

従来機種との互換性・接続性はありますか?

ハードウェアにつきましては、MELSEP550からMELSEP5, MELSEP5Gには互換性があります。
プログラムにつきましては、MELSEP550からMELSEP5, MELSEP5Gまたは、MELJC530からMELSEP5Gに互換性があります。
接続性については、ゲートウェイを介して従来機種との接続は可能です。

詳細については、お問い合わせください。

Q

保守期間はどの程度ですか?

MELSEP5は、個別にお問い合わせください。

Q

従来製品と大きく異なっているのはどのようなところですか?

演算性能やプログラム容量の向上により、装置台数削減が可能です。
システムモニタ機能の充実化により、システム異常時の迅速な復旧が可能です。
ブロック図エディタの導入により、簡単にロジック変更が可能です。
ユニバーサルデザインの採用により、ヒューマンエラーの低減が可能です。

「火力発電プラント計装制御システム MELSEP5」
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