エレベーター・エスカレーター

技術・機能ΣAI群管理

複数台のエレベーターをコントロールするΣAI群管理システム。乗っている人、待っている人のイライラを解消させる、スムーズな運転を実現。また、混み具合を予測して、配車台数やタイミングの制御などを最先端の技術が可能にしています。

  • 大規模ビル向けΣAI-2200C

    3〜8台のエレベーターを
    群管理。

    高度なエレベーター・サービスを求める大規模ビル向けとして、学習機能、サービスかご予報表示などに加え、ニューラルネットによる最適な運転方式選択機能、配車台数チューニング機能を装備して最高水準の群管理性能や使いやすさを実現します。

  • 中規模ビル向けΣAI-220C

    3〜6台のエレベーターを
    群管理。

    ビル内交通の激しいビル向けとして、近い将来の交通まで予測し、各種の交通状態に対しΣAI-22に比べさらにきめ細かく群管理します。

  • 小規模ビル向けΣAI-22

    3〜4台のエレベーターを
    群管理。

    ビル内交通が比較的穏やかな中小規模のビルにおいて、AIを駆使した心理的待時間評価方式により効率よく群管理します。

主な機能

ΣAI-2200C ΣAI-220C ΣAI-22

AI・ファジー理論の応用

エキスパートシステムおよびファジー理論を応用してプログラム化された専門家の知識により群管理を行います。ビル毎の交通の特徴や使い勝手などに合わせた運転ルールにより、それぞれのビルの交通に対応します。

心理的待時間評価方式

乗場の一つ一つの呼びに対する心理的待時間を予測演算して、それが最小になるようにかごを割り当てます。さらに心理的待時間評価ルールもサービス状況により自動変更します。

乗車時間評価方式

エレベーターに乗っている時間が長くならないように乗場呼びに対する割当を行います。この結果、待時間だけでなく乗車時間の短縮も図ります。

ビルの交通に合った運転ルール
(ΣAI-220C/22は有償付加仕様)
アップピークサービス

オフィスビルの出勤時やホテルのチェックイン時間帯に、主階床やフロント階の昇り方向の混み具合を予測して、主階床やフロント階への配車台数、配車タイミング、到着かごの戸閉タイミングなどを制御します。

ダウンピークサービス

オフィスビルの退勤時やホテルのチェックアウト時間帯に、降り客の待時間が長くならないように上方階への配車台数と配車タイミングなどを制御します。

多彩な評価項目をもつ心理的待時間評価方式
(ΣAI-220C/22は有償付加仕様)
乗場ボタン近接かご優先サービス

乗場ボタンが押されたとき、ボタンに近いエレベーターを優先的に割当てたり、戸を閉じかけたエレベーターのうち乗場ボタンに近いものを優先的にオープンさせます。

非混雑かご優先サービス

交通が混雑していないとき、空のエレベーターを優先的に割当てます。また、空のエレベーターがいないときは乗客の少ないエレベーターを優先的に割当てます。

特定かご優先サービス

展望用エレベーターや地下行きエレベーターがグループの一部のエレベーターであるとき、要求によりそのエレベーターを優先的に割当てます。

特定階優先サービス

役員階や貴賓室のある階の乗場呼びを他の階の乗場呼びより優先的に割当てます。

PC式昇降機監視盤 MITEMAS

多彩な画面表示で運行状況をリアルタイムで管理し、運転モードの切替えや各種管制運転なども簡単に行えるパソコンタイプの昇降機監視システムです。

モータードライブミックス

かご乗車人数が定員の約10%~90%の場合、加減速度をアップして待時間・乗車時間を短縮します。(速度120m/min以上のみ)

ΣAI-2200C ΣAI-220C

かご協調型割当方式

近い将来に発生すると長待ちとなる潜在的な乗場呼びを予測、複数台のかごを協調させて、ビルのどの階に乗場呼びが発生しても輸送効率を低下させることなく、最適な運行管理を実施します。

乗客毎待時間評価方式

待客毎の心理的待時間を予測し、最初にボタンを押した乗客だけでなく、2番目、3番目...の乗客をも考慮した割当を行います。

予測チューニング型AI方式

ニューラルネット技術によりビル内交通流を予測し、リアルタイムシミュレータにより常に最適なルール群を選択して運行制御します。

リアルタイムシミュレーター評価によるルール群選択例

上図は出勤時のルール群選択の例を簡略化して図示したものです。実際のシステムでは数分単位で最適ルール群を選択します。また、ビルによって選択されるルール群は異なります。

ニューラルネット応用制御

人間の脳神経細胞の構造やその情報処理メカニズムをコンピューター上で実現させたニューラルネット。このニューラルネットによりビル内の交通流の変化を的確にとらえ、常に適正な運転方式(アップピーク、ランチタイム、ダウンピークサービス)を最適なタイミングで選択して群管理制御を行います。

省電力運転(割当制御)

消費電力を削減できるエレベーターを割当て、消費電力を最大10%削減します。

ΣAI-2200C

配車台数チューニング機能

混雑階の混み具合のみでなく、他の階の交通や各かごの運転状況に応じてエレベーターの配車台数を調整します。

行先予報システム(有償付加仕様)

混雑階乗場で行きたい階のボタンを押すと、サービスするエレベーターをボタンの横に表示します。利用者を行き先階別に分けて運びますので、効率がよくなり、混雑の緩和に有効です。(出勤時分割サービスとの併用はできません。)

便利なサービスかご予報機能
即時予報と予報精度

エレベーターが到着する4〜5秒前にホールランタンを点滅しチャイムを連音で鳴動します。乗りやすくするために戸開前と戸開後のホールランタンの点滅周期を変えます。ΣAI-22はインジケーター方式のためチャイムのみ鳴動します。(ΣAI-22の乗場インジケーターはホールランタンにすることもできます。)
乗場ボタンが押されると直ちにサービスするエレベーターのホールランタンを点灯しチャイムを単音で鳴動します。

次発かご予報表示

出勤時の主階床のように1台に乗り切れないほど混雑する場合、ホールランタンの点灯モードを変えて先発号機と次発号機を明示します。

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