★働き方ではなく「生き方」を考えること★
HRという仕事柄、「働き方」について考える機会がよくありますが、タイでの現地スタッフとの生活を通じて、そもそもの「生き方」を一人ひとりが考える重要性を実感し、価値観が大きく変わりました。
私はタイに赴任するまでは、日本での仕事が楽しくて、成果を収めることができれば多少プライベートを犠牲にしても良いと感じ、そんな会社生活にも充実感がありました。自然と人生における仕事のプライオリティが高くなっていたのだと思いますが、今思えば今後の人生プランについてあまり深く考えたことはなかったですし、プライベートも好きなことをやりながら淡々と過ごしていた気がします。

ただ、現地スタッフと話をすると、仕事はあくまで人生の一部で、プライオリティは仕事と別にあることがわかります。実際にプライベートの趣味が極まって、将来的に趣味の延長で経営に携わりたいというスタッフも少なくなかったり、家族と一緒に過ごすことを大前提に働いていたり。あるとき、仲良くなった現地スタッフに「人生の目的・目標は何だ？」と聞かれ、みんなさらっと答える中、私だけがはっきりと答えられませんでした。

日本はどうでしょうか？私自身、今回の海外赴任が自分の人生を見つめ直す良い機会となり、仕事のみならず、家族・交友・生活・遊び等についても真剣に考え、働き方の根幹となる自分の「生き方」を確認することができました。そのうえで、改めて自分の働き方を考えると、仕事の捉え方も変わってくることを実感します（もちろん依然として仕事のプライオリティが高ければ、今まで以上に職務に邁進することもできると思います）。
働くことから一歩引いて、俯瞰して生き方を見つめることも時には大切だということを身をもって学びました。